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*
「えっと…んー？こっちかなぁ…」
案内板の前でリョウクが悪戦苦闘中
税関を通り荷物も受け取って出てきたのはいいんだけど…
この旅、
仕切ってくれるスタッフがいない
気がついてたけど、
飛行機に乗る前から気がついてたんだけど…
かなりデンジャラストラベルよね？
旅前にリョウクが
「Aヌナ、安心して！ボクがいるからっ！」って
満面の笑みで息巻いてたから
ヌナは大人しくしていようと思ったけど…
「リョングー、とりあえずチェックインしに行かない？ 荷物置いてから観光しようよ」
ってちょっとアドバイス(みたいに言ってみた)
RW「あー！そうだね！荷物置いてから遊ぼう！」
って、違和感なく受け入れてくれた模様
タクシーに乗ってホテル名を告げる
チェックイン出来れば、あとはなんとかなるだろう…
「あっ！」
RW「ん？なに？」
考え事してたら声に出てたみたいで
それにリョウクが反応してくれた
「来日報告してないんだけど、電話した方がいいかな？」
RW「んー？だれにー？」
ケータイをぽちぽちいじりながら興味なさそうな返答…
そんなリョウクの姿を見て思う
“そんな行動、意外と嫌いじゃない”って
ヌナとしては注意するべきかもだけど
自由奔放でいられるリョウク、そのままでいいと思うよ…
なんだか勝手にそんなことを急に思って
自己満足の領域…
RW「Aヌナ？だれに電話するの？」
すっかり物思いに耽ってたわ
「あ、ごめん。だれってウネにだよ。大阪に着いた報告しないと…」
RW「あ、それならいまメールしといたから。ホテルで落ち合う感じでー」
「へ？ホテルで落ち合う？ だってこれからライブでしょ？」
RW「うん、そうだよ。今日のライブが終わってからホテルでってメールしといた！」
「それは、今日は…」
RW「ん？今日はウネ抜きで自由だけど？」
「……へっ？」
そりゃ、変な声も出るわ…
ウネのため
ドンへの面倒みるために来たんじゃないの？
なのに、
初っぱなからウネなしとか…
そうですか、
今日はリョングちゃんのお相手すればいいのですね…
そして夜から
ウネ漬けになるのですね…
気がつけばホテルに着いてて
リョウクがテキパキとチェックイン手続きを済ませてくれてた
RW「んじゃ、１時間後にロビーで落ち合おうね！」
満面の笑みのリョウクの言葉に
とりあえず、
無言で頷いておいた…
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作成日時：2014年1月23日 0時
