旅は道連れ…*01 ページ22
*
「ヌナー、ねぇねぇ。このお店行きたいんだけどー。だけどコッチも行きたくてさぁ。ヌナはどっちがいい？」
って割と早い時間にも関わらず
隣からテンション高めの大きな声
しかも、アタシが返事しないもんだから腕をバンバン叩かれる始末…
「リョング…、ちょっと静かに」
RW「ねぇ、やっぱりコッチのお店の方がいいかな？」
ってアタシの話、聞いてないし…
「もう、リョングの行きたいところに行きましょ…」
ってアタシの言葉に「えー、どうしよっかなぁ」と楽しそうにキャイキャイしてる
はぁっとため息を小さくついて
出来ればちょっとは眠りたいと思ったのも束の間
『当機は間もなく、関西国際航空に着陸致します』
聞こえてきたアナウンスに
もう一度ため息をついてからシートベルトをしめた
*
ヒニムのお供をした夜…
HC「おー！来た来た！こっちー！」
ヒニムが突然大きな声を出して手招きする
こんな行動を見ればやっぱり人間、気になるもので
後ろを振り返ると
ニッコニコ笑顔のリョウクとなんだか疲れた表情のマネージャー
RW「ヒョーン！ヌナー！お待たせー！」
って、別に待ってなかったけど待ち合わせてたの？
HC「早く座って頼めよ！」
ヒニムがフタリを急かすから
なんだかバタバタと座ったり注文したり…
もちろん、アタシは蚊帳の外
なんとか落ち着いた頃…
HC「っつーワケでA、大阪行って来い！」
「・・・はっ？」
RW「ヌナー！一緒に大阪行こうね！」
MG「ホントに助かる！ありがとな！」
「・・・へっ？」
蚊帳の外もいいところ…
まったく話がわからない…
この場はヒニムもリョングもあてにせず
マネージャーに説明を求めた
ウネが日本でのライブへ旅立って数日
アタシは久しぶりの一人暮らしを大満喫中
だけど、どうやら満喫出来ていない輩が一名…
MG「ドンへのテンションが下がり始めてる…。ステージに立てばなんとかなるんだけど、オフがまーったくで。相手してるヒョクチェの限界が近づき始めた」
…はぁ？
MG「このままだと、ツアー前半もたないかも…」
…ってか、甘やかし過ぎじゃない？
MG「それで…」
RW「一緒に陣中見舞いに行こう♪」
*
そんなやりとりをした翌日
気がつけば
関空に降り立っていた…
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作成日時：2014年1月23日 0時
