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*
ぎゅうっとしたまま
背中に回した手で
また軽く優しくぽんぽんする
もう、ヒョクちゃんのしゃっくりは止まってたけど
さっきとは違うぽんぽん…
EH「A、ありがと…」
「ん？」
ヒョクちゃんが小さく言った言葉
ちょっとだけわからないフリ
「大丈夫、大丈夫だよ」
EH「ん？」
さっきのアタシみたいにヒョクちゃんが聞き返す
「大丈夫。ヒョクチェはいつでもかっこいいよ」
ちゃんと届くように
ちゃんと伝わるように
ちょこっとだけ恥ずかしかったけど、
ヒョクちゃんをぎゅうってしながら言葉にした
EH「A、ありがと……」
ヒョクちゃんがさっきと同じく小さく言う
だけど、すぐ後に
ぎゅうってするチカラが弱まって
ちょっと「ん？」ってヒョクちゃんの方を見ようとしたら…
「…っ！！」
ほっぺにちゅって…！
ヒョクちゃんがアタシのほっぺにちゅって！
ビックリし過ぎて固まる
EH「お礼」
…お礼って？
EH「かっこよくいさせてくれる魔法をかけてくれたから、そのお礼」
カラダが離れて視線が合えば
ヒョクちゃんは「ヘヘッ」って笑ってて
アタシも照れちゃってるのを隠すのに「ヘヘッ」って同じように笑う
一緒に笑ってから
EH「もう１回だけ！」
さっきよりもチカラを込めてぎゅうっとして
顔をアタシの首筋に埋めた
ドサッ
「な、なにしてんの？」
大きな音とすぐ後に聞こえた声…
ぎゅうってしてるアタシとヒョクちゃんのカラダがビクッとする
音と声の方に顔を向ければ、
泣きそうな
でも怒ったような
なんとも複雑な表情をしたドンへが立ち尽くしていた…
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作成日時：2014年1月23日 0時
