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*
ドクン… ドクン…
心臓の音ってこんなだっけ？
いや、そもそも
こんなに聞こえるもんだっけ？
結構ちゃんと
ぎゅうっと抱きしめ合ったままの
ヒョクちゃんとアタシ
そのまま…
なんだかそのままでいる…
EH「…A、タバコ臭い」
「あぁ、友達が吸ってたから…」
EH「…オトコ？」
「ううん、オンナの子」
ヒョクちゃんがふうっと息を吐く
EH「酒臭いし…」
「それはヒョクちゃんもだよ」
フタリ一緒にフフッと笑う
EH「だけど、いつものAのいい匂いもする…落ち着く…」
ヒョクちゃんの息が首筋にかかってくすぐったい
なんか、
ちょっと…ちょーっとだけ
変な気分…
ドクン… ドクン… ドクン…
さっきより大きくなってる気がする
なんで？
ほんのり酔っぱらってるから？
それとも、
ヒョクちゃんとぎゅうってしてるから？
だけど、
全然イヤじゃなくて…
むしろ、
心地良いと感じるヒョクちゃんの胸の中
EH「ホントに、落ち着くよ…」
「うん…」
アタシが心地良いと感じてるのと同じように
ヒョクちゃんも落ち着くと感じてくれてる
「ヒョクちゃんのこのいつもの匂いも、落ち着くよ…。この香り、好き…」
EH「フフッ、どうしたの？今日はやけに素直じゃん」
ヒョクちゃんが笑いながら言うから…
「ヒョクちゃんだって、そうじゃん！」
なんて、強気に返してみたら…
EH「うん…そうだね…。今日はそうかも…」
ヒョクちゃんからは弱気な返答
「…なにか、あった？ 言いたくなかったらいいけど…」
EH「ん…、もうちょっとこのまま、ぎゅうってさせてて？」
「うん…」
やっぱりなんだか、
いつもと違うヒョクちゃん
だけど、そのまま
ヒョクちゃんの言う通り
ぎゅうっとしたまま…
EH「かっこいいままでいられるように、充電させてね…」
そう行った後、
ヒョクちゃんのぎゅうっとするチカラが強くなった
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作成日時：2014年1月23日 0時
