闇の花【派生作品】

#3　久しぶり ページ5

月が氷のように冴え返った真夜半(まよなか)。今日も眠れず、暇だった為誰も来ないであろう屋根に登っていた。

「お久しぶりです。」

ポケットから出したオーストウィク帝国の真っ白なインカムに向かって一言。
綺麗な発音で英語を話す。
元々私が居た地域では主に英語が使われていたのだ。

『久しぶりだね、ところでまだ銃や血は怖いかい?』

相手はきっと紅茶でも飲みながら笑顔で聞いてきているのだろうと想像し、少し笑う。
それからゆっくりと口を開き答えた。

「克服したか?いいえ克服なんて出来ません。怖いです、銃で撃たれるのも、大量の血を流すのも…全てが」

その声は震えていた。
膝を折り曲げ、自分を抱くように掴んだ
関節が白くなるほどまでにくい込んだ指はまだ、震えていた。

『そうですか。私の耳には無表情で兵士を片付けていると入っているのですが?』

それでも相手は信じられないのか少し驚いた声で聞き返してきた。本当に、何を考えているのか分からない。今にも倒れてしまいそうなくらい膝から爪先までガタガタと震え、冷たい汗が滝のように流れている。

「貴方は言った。「恐怖をかき消せるのは恐怖だけだ」と、今ならわかる気がしますよ、命令を下さい。」

やっとの思いで声を絞り出し、
先程までの汗や震えは嘘かのように立ち上がる。


『私は何度も同じことを言うのが嫌いなんだ。だから言うのはこれで最後だよ。良いね?』

静かに、深く深呼吸をする。

『サンレームの機密情報を持ち出し、総統の殺害。それがクロいや、_ミモザ・スカーレッドに与えられた仕事だ。くれぐれもしくじらないように。』



「御意。」




○○○
英語に変換したらバグったので中央寄せしめましゅる、中央寄せになってるのは全部英語だと思って下さい()
ツイートリングってTwitterか！
(Twitterは最近開設したばっかりで何も分かってない)((

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