No.057 あの日の返事 ページ20
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「私、江口さんと結婚します」
江口さんと結婚することに決めたのは、
昨日、私が江口さんのことを好きだとわかったから
いや、もっと前から、好きだと気づいていた
江口さんと話すと楽しくて、顔を見るだけで嬉しくなって、
名前を呼ばれるとどこへでも飛んで行きたくなって、
私のことを見ていてほしい、考えていてほしいと思って、
江口さんからの電話や次に会う約束を、
眠れないほどに楽しみにしてしまうんだから
執事たちとの実験でわかったのは、
私が執事に対して恋愛感情を持っていないってことと、
江口さんがこういう恋人らしいことを、他の人としていたら
ちょっと嫌な気持ちになるかも、ってこと、
そして、私は執事がいないと髪も洗えないってことだけだ
「Aさん……！プロポーズ、受けてくれるんですね！」
「うん。私、江口さんのこと好きってわかったから」
「うわあ！嬉しいなあ……！ありがとう！」
「こちらこそ。私、江口さんに好きって言われた時、
本当はすっっっごく、嬉しかったんです。
それなのに、衝撃が大きすぎて、
嬉しいって気持ちに気づくのが遅くなっちゃって」
「いや、僕もいまそれです。まさかOKしてもらえるとは
思ってなかったんで、すごい、おどろいてますよ」
江口さんが涙を流して喜んでいるのを見ると、私まで嬉しい
胸のあたりがじんわりあたたかくなって、泣きそうになる
よかった、これでよかったんだ、って、ほっとした
好きな人に好きと言われて、結婚を約束して、
これ以上幸せなことは、きっともう起こらないんだろう
「ちょっと、もういっかい、やり直していいですか？」
「はい？」
「プロポーズ。この前ほんとカッコつかなかったんで」
「ああ、はい。お願いします」
「えぇ……ゴホン。Aさん、僕と結婚してください」
「はい。喜んで」
江口さんが私の手を強く握ってくれる
カッコつかないなんて言っていたって、カッコいいのに
私の後ろにずっと立ったまま、
私たちのやりとりを黙って聞いていた諏訪部さんが、
邪魔をしないようにと、静かに部屋を出ていくのがわかった
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ライ(プロフ) - 珠璃さん» そうなんですね、了解です！ありがとうございます！ (2022年5月20日 17時) (
レス) id: 8d8b7851e6 (このIDを非表示/違反報告)
珠璃(プロフ) - ライさん» 御二方いらっしゃるんですけど元々は中村悠一さんと小西克幸さん目当てで読ませて頂いてました！ (2022年5月20日 14時) (レス) @page21 id: 80f8fa9bb0 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 珠璃さん» 初コメントで優しいお言葉をくださり、ありがとうございます、本当に嬉しいです。これからも頑張ります！ちなみにですが、誰を目当てに読み始めたとかはありますか？ (2022年5月20日 2時) (レス) id: 8d8b7851e6 (このIDを非表示/違反報告)
珠璃(プロフ) - 更新ありがとうございます、執事達との婚約パターンも見てみたいです、この作品を知ってから更新されるのが待ち遠しいです。気長に待ちますので、作者様のペースで更新なさってください。これからも楽しみにしています！ (2022年5月20日 0時) (レス) @page21 id: 80f8fa9bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TOA | 作成日時：2022年5月3日 2時
