もっと優しくしてください江口さん！

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梅原side







「貴方と同い年で同じ日に事務所に入った花見Aちゃんよ」



貴方「初めまして！花見Aです！宜しくね！」





マネージャーに紹介されて俺に挨拶をする彼女はなんと言うか…一言で言うと可愛らしかった






同い年で同期な事もあり一緒に行動する事が増えて彼女の事がよくわかった



彼女の周りは何故かとにかく人が集まる
その理由は俺にでもわかる。居心地がいいんだ



そして凄く仕事熱心だ
誰よりも早く楽屋に来て練習をしている



そしていつも誰かに手を差し伸べていた
困ってるスタッフさん、先輩や後輩。
絶対自分より周りを優先していた







貴方「また怖い顔してる！」

梅原「うるさい」





そんな彼女が俺は嫌いだった
お節介で世話焼きで…
こういう人は生きてて損する事ばかりなんだろうな





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「初めて見た時から梅原さんが好きでした！」



…またか。
初めて見た時から？ただ顔が好きなだけだろ
俺の何を知って好きなんて言えるんだ





梅原「無理だから。二度と話しかけないでくれる？」




告白されれば決まってこの言葉を言っていた
そうすれば皆次の日から俺に話しかけてこないし大体の人はさっさと新しい人を見つけている





貴方「そんな言い方ないじゃん！」




いきなり声がして振り向くとあいつが怒った顔で俺を見ていたがいた






貴方「告白するのがどれだけ勇気がいるか梅原くんにはわからないの!?」




梅原「じゃあお前に俺の気持ちがわかんの？みんな俺の顔が好きだとか言って誰も中身を見ようとしない。俺と付き合ってる自分が好きなだけ。」




「私の事本当にすきなの？」


「好きって言ってくれた事1度もないよね」


「クールっていうか…冷たいよね」





どいつもこいつも同じ事ばっか
そっちから告ってきた癖に満たされなければ自分の事棚に上げて俺をつるし上げる
いい加減うんざりなんだよ









貴方「じゃあ私と一緒にいい恋見つけようよ！」



梅原「……は？」



貴方「私ね、彼氏を作るのが夢なの！だから梅原くんも一緒に恋人探ししない？」





何言ってんだコイツ…






貴方「1人より2人だもん！2人で探せば2倍いい恋が見つかるかもじゃん！」







「ね？」と笑う彼女を見て自分の悩みなんてどうでもいいと思ってしまった






梅原「お前変わってんな」






いい恋ね…
もう見つかったわ









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