お酒の失敗【江口拓也】

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カフェでコーヒーを飲んでいると、江口さんからの連絡が来た。





『おつかれさまです！』


「おつかれー」


『早く酒飲みたいって雰囲気出てますよ〜』


「バレたか。」


『さぁ、江口さんの家行きましょー！』





そういえば、、江口さんの家から外へ出ることはあったけど、自分から行くなんて初めてじゃん！


記憶ないだけなんだけど…





「普通にくつろぐねww」


『いやー、このソファいいですね！』


「でしょ？よく寝ちゃうのよ」


『そーだ。ご飯食べたら、ドラマ見ません？』


「いいけど何見るの？」


『私の出てる純愛ドラマですよ〜』





ご飯は、配達してもらって牛丼を食べた。


安く済むからって私が提案したのだ。


江口さんの頼もうとする物が高過ぎるんだもん。





「純愛とは…」





私が江口さんに見せたかったのは、私が思う浮気する役を最高に演じた時のドラマ。


何となく好きな人には見てもらいたかったの。





『純愛じゃなかったですね〜

でも、これ演じた時22歳の私なんですよ！』


「22！？この演技はえろいって言われるよ、、」


『へへへ』


「…」





江口さんは、私の演技を絶賛してくれた。





「これって、ほんとにキスしてるんだよね？」


『気になります？』


「うん」


『してるに決まってるじゃないですか！』


「だよね」


『こういう役多いおかげでかなり上手いと思います。

あっ、試します？』


「いや、遠慮するよ」





簡単に江口さんは落とせないか…


あ、なんかお酒飲んで少し酔ってきたな。





『江口さん、ドラマでもディープなのすることあるんですよー』


「へぇ」


『ちゅーしましょー』


「しないよ」


『ダメか』


「あんまりふざけてると襲うよ？」


『…江口さんにならいいです』


「はぁ…」





あれ、ため息つかれちゃった。

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