お酒の失敗【江口拓也】

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昨日はドラマの打ち上げがかなり盛り上がった。


うぅ、頭がいたい…


飲み過ぎたかもしれないな。


そうだ。いま何時だろ？


あれ、携帯が無いんだけど。


ちょっと待てよ…？


よく見たらここ…



私の部屋じゃない！？





『ここどこ！』


「あ、起きましたか？」





奥から背の高い男の人が出てきた。


髪ボッサボサじゃん。





『どちら様ですか？』


「僕、江口っていいます」





江口さんらしい人は私をじっと見つめた。





『え…何もしてませんよね？？？』


「もちろん。なにか飲みますか？」


『いえ、怪しいので帰ります。お邪魔しました。』





近くにまとめてあったバッグを手に部屋を出た。


一体なんなんだ。


全然思い出せないんだが…？


1つずつ振り返ってみるか。





―回想―


昨日は、私の出演したドラマの打ち上げだった。


主演ではないけど、浮気相手役をさせてもらった。


それなりに盛り上がって、二次会で数人とBARに行った。


そこで楽しくなって沢山飲んでた記憶はある。



だけど、そこからどうしたっけ？


記憶が飛んで全く覚えていなかった。

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