推しに好かれた話【江口拓也】

43*° ページ46

時間が経つにつれて緊張してきた。



「そろそろ帰ろうか。

お母さん心配するでしょ？」


『はい。そうですね…』



江口さんが支払いを済ませてくれた。



「タクシー呼ぶね」


『……江口さん』


「ん？」


『あの、えっと、、私…』


「ひひっ笑 急にどうしたの笑」


『江口さんが好きです』


「うん、知ってる。俺も好きだよ？」


『違うんです、そうじゃなくて…』


「顔真っ赤になってるけど、大丈夫？

飲みすぎた？ コンビニで水買ってこようか？」


『…と……きあって…………か』


「今なんて？」


『私と付き合ってくれませんか…！』


「へ」


『この前振ったのに勝手なのはわかってます。

元々、江口さんに出会うまでは早く結婚しないかなーなんて思ったりもしてました。

江口さんに出会って告白されても、私なんか釣り合わないと思ってました。


でも、周りに応援されてたら、釣り合わないことより他の人に取られることの方が嫌だと思うようになったんです。


だから私、、江口さんのそばにいたいです。』


「立花さん…っ」


『え、泣いてるんですか！？』


「実は今日、もう一度告白しようと思ってたんだ…

それでダメだったらもう諦めようと思ってた。

なのに立花さんから……あー、泣けるっ、、

歳かな、涙腺ゆるいよぉ」



『で、では今日からお付き合いするってことでいいでしょうか……？』


「もちろん！よろしくお願いします笑」


『じゃ、じゃあ今日は帰りますね！

ごちそうさまでした。また連絡します』


「待ってるね！！」



あ〜〜〜〜〜〜


今日から江口さんの彼女になりました。


あまり実感湧かないけど。

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