推しに好かれた話【江口拓也】

38*° ページ41

江口視点



目が覚めたら、俺は部屋のベッドで眠っていた。

良平さん、ウィングさん、それに他のスタッフにも迷惑かけちゃった…

大人としてどうなんだこれ。



LINEを確認すると、Trignalのグループで立花さんの名前があがっていた。



江口さ、立花さんって誰？

もしかして彼女とか？



容赦ないな先輩方…



付き合ってないけど、両思いの子ですかね。



と、送った。

その日の夜は、良平さんに呼び出された。


そして、立花さんについて説明することになった。




「で、両思いなのに告白はOKしてくれないと。」


「そういうことです」


「両思いなのに振る子っているのな」


「僕も正直びっくりしてますよ」


「ライブの後のセリフとかプロポーズじゃね？」


「プロポーズではないです笑

その言葉は、ファンとしてかなと…」


「なるほどな。

んー、えぐを振った立花さん俺は会ってみたい！」


「宏太朗は、勝手に会ってディナーしてました」


「あいつほんとっ！笑笑」


「めっちゃ仲良くなってて、下の名前で呼びあってんすよ！」


「すげぇなほんと！」



宏太朗の話で盛り上がる。すごい後輩だな。



「よし、俺も会おう！」


「諦めてなかったんですね笑」


「江口の好きな子とか会いてぇじゃん！」


「写真なら…隠し撮りですけどありますよ」


「嘘、見る見る！！」


「これ、、ですね」


「めっちゃ可愛いじゃん！

綺麗系いくと思ったらそっちだったか〜」


「可愛いですよねほんと。」


「進展したら報告しろよーーー」


「はい。進展すればいいですけど、、」


「次いつ会うの？」


「予定ないです」


「今5月入ったとこだから…

誕生日にでも会えば？」


「え、自分の誕生日に会いたいっていうんですか？」


「ダメか」


「祝えよって圧感じません？」


「んー、とりあえず期間空けない方がいいだろうし、5月中には会えよ！

この可愛さなら、他の奴に取られるのも時間の問題！」


「5月中…頑張ります」




5月の予定を確認し、後日連絡することにした。

39*°→←37*°

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す