推しに好かれた話【江口拓也】

31*° ページ34

江口さんを送って帰ると、カフェの営業時間前に戻ることができた。

開店前の準備をして、今日もたくさんお客さんが来た。



『はい、お伺いさせていただきます。

あ、K-POPに詳しいスタッフお呼びしますね！』



うちのカフェは、ジャニーズ・俳優とモデル・洋楽・K-POPなどそれぞれに長けたスタッフを用意している。

推しについて語りたい時あるじゃないですか？
それが実現するってやつですよ！！！

もちろん私はアニメ専門。

色んなお客様がいるから、それに合わせて話ができるようにしてるんだよね。


もちろんシフトによって担当がいない場合もあるから、今日の担当がわかるようにSNSで書き込むようにしてる。



「すみません」


『はい！』


「私、江口さんのファンなんですけど…店員さんも江口さんのバッジ付けてるの見てお話したくて！」


『江口さん推しなんですか？』


「はい！私、花江さんのYouTubeを見てファンになったんですけど…」


『えー！そうなんですね！！』



こうしてお話し相手になるのが仕事。

めっちゃ楽しいんだよ〜

あ、もちろん接客しながらだよ〜



『すみません、ちょっとレジしてきますね！』



こうして抜けて、気持ち良く帰ってもらう。

なんだけど…

江口さん推しの方と話すのが辛いや。


朝一緒にいたし、申し訳なくなるんだよな…




お昼休憩の時間になり、通知を確認する。

江口さんからのLINEが来てた。


江口拓也送ってくれてありがとう
仕事がんばー


あー、かんばーってめっちゃ可愛いし頑張れるわ…


辛いのか幸せなのかどっちかにしたい、、


漢字似てるけど、同時に感じると人間って感情が変になるんだね。

32*°→←Happybirthday!!!

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す