推しに好かれた話【江口拓也】

18*° ページ20

ミクさんは、江口さんが好きなんだ。



『江口さんのこと、好きなんですか？』



ミクさんは、驚いた様子で私を見た。



｢どうでしょう？｣


『あれ、違うんですか？』


｢何話してるの？｣



江口さんが帰ってきてしまった。

ミクさんが江口さんを好きなら、めちゃくちゃお似合いだと思うな。



｢立花さん、あと少し飲んだら帰ろっかー｣


『はい。そうします。』



江口さんは、マスターとなにか話をしていた。

私は、そんな江口さんの綺麗な横顔を眺めた。

本当にかっこいい。

最後の一杯を飲み終わると、江口さんがお金を払ってくれた。



『ありがとうございます。ごちそうさまです。』


｢全然いいよ！帰りはタクシーで送る。｣


『電車まだあるので、電車で帰りますよ』


｢俺が送りたいんだけど｣


『絶対ですか？』


｢うん。絶対送る。｣


『わかりました』



タクシーに乗り、私の家の住所を伝えた。



｢さっき、めちゃくちゃ見てたでしょ｣



横顔見てたのバレてた笑



『すみません。かっこいいなと思って…』


｢ほんと、そういうこと言われると期待するんだけど。｣


『…すみません』


｢ごめんごめん笑｣



この後、眠くなった私は眠ってしまいました。



｢立花さん、着いたよー｣


『んぅ…あっ、すみませんでした！

今日はありがとうございました！！！』


｢すみません運転手さん。

少しだけ、待っててもらえますか？｣



私が離れようとすると、江口さんも一緒に降りてきた。

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