四/*隠れていて ページ9
―――誰も触れてない。距離がありすぎる。
風は…窓が閉まってる。
じゃあ、何で、
「誰かいるの…？」
か細い、女の人の声が聞こえた。
ああ、俺らはもう駄目なんだ
今から逃げるにしても、屋敷の人たちはきっとさっきの割れる音で起きてる。
…で、でも、いくら何でも、女性に手をあげることもできない。
最俺の皆、キヨくんを巻き添いにしちゃってごめん。俺なんかのためにせっかくキヨくんも呼んでくれたっていうのに…
そしてジャスティスの皆、目的達成できなかった。それに警察へ突き出されるかもしれない。ごめん。でも絶対に何も言わないよ俺…
「レトさんさぁ、なに諦めてんの？」
「キヨくん、俺らはもう駄目だぁ…」
「……レトさん、怪盗がこんな所で諦めていいと思ってんのか…？」
もう駄目だ。駄目なんだキヨくん。
俺だって諦めるなんてしたくないけど、いくら足掻いた所で俺らはこうなる運命なんだ…
自分の頭の中で、無意識に必死で弁論しているのが分かる
"怪盗がこんな所で諦めていいと思ってんのか"
そんなかっこいい台詞、どこで覚えてきたんだよ。
徐々に、部屋の外から足音が近づいてくる。
頭が混乱しているせいか、中々いい案も思いつかない。
…それは、キヨくんも同じようだ。
暗闇で視界は頼りにならない。なら耳、音を感じるんだ俺。
目をゆっくりと閉じて、音だけに集中する。
すると、とても近くから、小さいながらも、先ほどと同じ女の子の声がした。
「怪盗、なんですか」、と。
その声に、不安はもちろん、期待や嬉しさまでもが、こもっているように聞こえた。
―――なに。なんなの。
…この子は、いったいなにを思って、俺らに近づいてるの。
「…そうだよ。怪盗ジャスティスが、盗みに来たんだ、」
「ちょ、キヨく…、何言ってんの！」
キヨくんの突然の発言で、俺は完全に終わったと感じる
…俺たちは終わった、
そうやって、死期を悟ったかのように思えた時だった。
部屋の前でピタリと止まる足音。
そして、荒々しいノックと母親であろう人の声。
怖さと不安で、再び目を瞑った。
自分の心拍音が、キヨくんに聞こえてるんじゃないかってくらいに、うるさかった。
「怪盗のお2人、少しだけ隠れていてください」
ぼそりと、耳元で呟かれて、腕が引かれて、棚の影という、扉からは死角だという所に隠れさせられた。
予想外すぎる展開に、また心臓はうるささを増す
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九黒りる - 好きな実況者さんばかりでニヤニヤしながら読ませていただきました！!つわはすさんもレトさんも可愛くて､、これからも応援してます(*´ω｀*)♪ (2014年10月1日 7時) (
レス) id: f6bb59d71b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻(プロフ) - 古今東西さん» うおおぉ!コメントありがとうございます!!いろいろなところでレトさんに萌える日々です!! 応援あざます!! (2014年4月22日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
古今東西(プロフ) - レトさん萌えぇ！ レトさん大好きですが、この小説のレトさん一番萌えまs← つか、この小説自体大好きです応援してます(*´∀｀) (2014年4月22日 21時) (レス) id: 672c35980b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻@ソウルメイト(仮)(プロフ) - ぷよっちさん» コメントありがとうございます！面白いだなんてそんな…!嬉しすぎます…!! 駄作ながら更新頑張らせていただきます！ (2014年4月14日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - どうも！面白かったのでついついコメントしてしまいましたﾟ.+:｡(･ω･)bﾟ.+:｡ｸﾞｯ 更新楽しみに待ってます！応援してます！！ (2014年4月14日 21時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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