三/*気づかれないように ページ8
「暗いなぁ……何か光る物持ってない?キヨくん…」
「そんなの持ってねえって」
レトルトがぽつりと呟いた言葉に、キヨも呟きで返す。
2人がゆっくりと歩いている屋敷の中は思ったよりも暗く、静かだった。
(まあ、誰も起きてないっていうことなんだけど…)
レトルトは多少の冷や汗をかきながらも、目的のモノがある部屋へ、歩を進めた。
「…レトさんさぁ、今回の目的分かってる?」
うっ、と顔を青くしたレトルトを見て、キヨはやっぱりとでも言いたげな顔をした。
「えーっと、今日は書物がターゲットらしいんだ」
「なんでちょっとかっこつけたの」
「ちょ、うるさい。
…でー、書物は子ども部屋に隠してあるらしくてー……まぁ、後は見つけて貰って帰るだけだな!」
えらく適当だなぁと思いながらも、レトルトは歩みを続けた。
―――と、その時、
「っ、……いったぁ…」
レトルトがぶつかったのは、扉だった。
前を見てないからだなと言ったキヨに、キヨくんが話しかけたからでしょ、と反論し、そのぶつかった扉を見る。
「ここは……」
「子ども部屋。」
「えっ」
「えっ」
「レトさんマジで何も聞いてないの?」
「い、いや…多分忘れたんだけど…」
レトさんかよと言いながら、キヨはその扉を慎重に開けた。
隣でレトルトがそんなに堂々としていいのかと焦っていたが、そんなことはお構いなしとでも言うように、
「レトさん、あそこ、ベットがある、
きっとあそこに人いるよ。」
先ほどよりも小声になったキヨの声。
そして、レトルトの視線の先には、キヨが指したベット。
こっそり、静かにね、と言いながら、レトルトとキヨは子ども部屋の中に入った。
―――が、2人は、そのベットに気を取られすぎていたのだ。
----ガシャンッ----
その音と共に、2人の目の前で、きっと高級なんだろうと思われる壺が、割れた
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九黒りる - 好きな実況者さんばかりでニヤニヤしながら読ませていただきました!!つわはすさんもレトさんも可愛くて、、これからも応援してます(*´ω`*)♪ (2014年10月1日 7時) (レス) id: f6bb59d71b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻(プロフ) - 古今東西さん» うおおぉ!コメントありがとうございます!!いろいろなところでレトさんに萌える日々です!! 応援あざます!! (2014年4月22日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
古今東西(プロフ) - レトさん萌えぇ! レトさん大好きですが、この小説のレトさん一番萌えまs← つか、この小説自体大好きです応援してます(*´∀`) (2014年4月22日 21時) (レス) id: 672c35980b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻@ソウルメイト(仮)(プロフ) - ぷよっちさん» コメントありがとうございます!面白いだなんてそんな…!嬉しすぎます…!! 駄作ながら更新頑張らせていただきます! (2014年4月14日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - どうも!面白かったのでついついコメントしてしまいました゚.+:。(・ω・)b゚.+:。グッ 更新楽しみに待ってます!応援してます!! (2014年4月14日 21時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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