八/*今日はおやすみ ページ14
ギィィ
そんな鈍い音で扉が開いた。
寝ているであろう皆を起こさないように、なるべく静かに開けたつもりだったが、逆に響く音がなってしまったか。
レトルトは中に入るやいなや、「Aに屋敷の中案内したいな」と目を輝かせながら言った。
自分が入ったのが結構後の方だったからか、後輩ができると少しはりきってしまうのだ。
「暗いから駄目。明日にしろよ」
「うー…そうだね…Aは明日でいい？」
そんな輝かしい目で見られても、とでも言うような困り顔をした後、Aは「大丈夫ですよ」、と両手を小さく横に振る。
「それと…」
どうしたんですか、急に改まって、
いきなり真面目な顔へと変わったレトルトに向かって、戸惑ったAはそう問いた。
その、真っ直ぐすぎるレトルトの瞳がAの姿を映し出す。
「俺たちは皆、この屋敷に住んでるんだよ。家族がいる人もいるけど、家には帰ってない。
…Aも、もう、多分自分の家には帰れないよ？それでもいい？
――…大丈夫。これが、最後の確認だから」
"最後の確認だから"
(そんなの、今更聞かれなくても―――)
「いいに、決まってるじゃないですか
覚悟はできてますし、もうあそこに思い残すこともありません、」
その言葉を聞いて、2人は確信した。
『この子なら、大丈夫だ』と。
時計は、もう2時半を過ぎていた。
「――…じゃ、じゃあ、ひとまず今日は寝ようか。あっ、Aはどこで寝ようか…」
なぜか焦ったようなレトルトに、キヨがいいこと思いついた、と片手を挙げた
「部屋が二つくらい空いてるみたいだけど、さすがにそこで寝るのは寒いよな。
だから、最俺ブースの俺の部屋で、レトさんが寝て、レトさんの部屋で、Aが寝るってのはどう？楽じゃん」
「あー!確かにね!!
じゃあそれで。俺の部屋はそこね!右から二つ目ね!じゃ、今日は眠いだろうし、おやすみってことで。じゃっ」
「お、おやすみなさいっ!!」
ぺこりと頭を下げたAに、手を軽く振りながら、2人はキヨの部屋へと向かった。
Aは、先ほど言われた、レトルトの部屋らしいところへと向かう。
部屋に入ると、なんだか安心するような、シンプルな内装だった。
Aは荷物を置いて、ベットにダイブした。
そして、明日を不安に思いながらも、毛布を首までかぶり、意識を手放した。
.
ねむす
いずれ最後に「暗転」って入れたいですね
いや、そんないやらしい意味ではなくって
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九黒りる - 好きな実況者さんばかりでニヤニヤしながら読ませていただきました！!つわはすさんもレトさんも可愛くて､、これからも応援してます(*´ω｀*)♪ (2014年10月1日 7時) (
レス) id: f6bb59d71b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻(プロフ) - 古今東西さん» うおおぉ!コメントありがとうございます!!いろいろなところでレトさんに萌える日々です!! 応援あざます!! (2014年4月22日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
古今東西(プロフ) - レトさん萌えぇ！ レトさん大好きですが、この小説のレトさん一番萌えまs← つか、この小説自体大好きです応援してます(*´∀｀) (2014年4月22日 21時) (レス) id: 672c35980b (このIDを非表示/違反報告)
荏胡麻@ソウルメイト(仮)(プロフ) - ぷよっちさん» コメントありがとうございます！面白いだなんてそんな…!嬉しすぎます…!! 駄作ながら更新頑張らせていただきます！ (2014年4月14日 22時) (レス) id: cdfebcb40a (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - どうも！面白かったのでついついコメントしてしまいましたﾟ.+:｡(･ω･)bﾟ.+:｡ｸﾞｯ 更新楽しみに待ってます！応援してます！！ (2014年4月14日 21時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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