間章/*まおと胡椒 ページ11
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ジャスティスにしては、今夜は一際静かな夜だね。
昨日突然指令したノルマも、みんな達成できててさ、本当みんな凄い!やっぱり俺の目に間違いは無かったんだね!
今はみんな寝てる。疲れたんだよねきっと。あはは、ごめんって
それにしても、窓開いてるから風が入ってくるなあ
暗い夜空には綺麗な満月が浮かんでてさ
こんな、風情的な趣味は無いんだけど、
今任務を遂行しに行っている2人のことを思いながら見ていると、なんだか眠たくなってくるよね。
――んぇ?普通はならないって?
俺はなるの。俺にそういうことはいちいち言っちゃ駄目ってば。
…んで、そうそう。俺が話したかったのは、その2人の話。
レトルトくんとキヨくん。この2人に行かせたのもちょっとした、訳があるらしいよ。あっ、俺は詳しくは知らないけどね。多分聞いたけど忘れた。うん。
それでさ、俺も、ちょっとだけ、ちょっとだけだけど、少し悪戯を仕掛けてきちゃったんだぁ。
違う違う!邪魔とかじゃなくって、単に本来の目的を遂行しやすくしただけだって。
…え?まおくん、本来の目的のこと知らなかったんだっけ?
えー、塩がまおくんに言っとくって言ってたんだけどなぁ…っあ、ごめん。確か俺がそれ頼まれてたんだった。
ついすっかり忘れてたよー…
――…あ、いい?今から言うよ?
他の人には、あんまり喋らないでほしいんだよね。
お願いできる?
…じゃあ―――
*____
*___
*__
久々に、僕たちがゆっくりできる静かな夜になりましたね。
そうですよ!昨日胡椒さんが突然言いだした時にはもうびっくりしました!!
でもまあ、僕に出されなくて良かったなって、帰ってきたみんなの反応を見て思いましたね。
えっ、満月ですか?
…胡椒さんも、案外そんな趣味があったりするんですか?
あー…ですよねー。なんとなくそんな気はしてました。
――あ、キヨくんとレトルトくん、今は塩さんから頼まれた所に行ってるんでしたっけ?
あそこは通りかかる度に大きいなあと思わされますから、多少レトルトくん一人じゃ厄介でしたよね。
キヨくんを行かせて正解だったと思いますよ。
えっ、本来の目的って…書物じゃないんですか?
僕、それ知りませんね。えっ、教えてくれるんですか!?あ、ありがとうございます…っ
大丈夫ですよ。他言はしません。信じてくださいっ!
――…そういえば、胡椒さんとこうして話すのって、なんだか久しぶりですね。
はい。嬉しいです、俺も。
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