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はい、と素直に頷けない。
少し前の私なら食い気味で肯定していたかもしれない。
けど、そんなこと聞くならどうして。
A「じゃあ、...どうして大貴さんは別れたいなんて言ったんですか...?」
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あの時ふられた私が泣いている。
そんなこと、そんな急に言わないで。
そんな簡単に、離さないでよと言っている。
あの時の私は...ここにいる?
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A「だって有岡さん...好きな人いますよね。」
だって確か大貴さんの隣にいるあの女の人は、丁度あの時部署移動してきた人だったな。
そんなことない、とあの時は信じてたんだけどなぁ...
大貴「...気づいてたんだ。」
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逆に気づかないとでも思ってたのかよ。
だったらこんな風に誘ったらダメじゃないですか〜と精一杯の抵抗。
よかった、と大貴さんが肩の荷が下りたように。
大貴「なんだ...俺の考えすぎだったのかな。
なんとなく気まずいままなのは嫌だなって思って。社内で顔合わせるのに気遣うの疲れるし。」
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普通に?ふつうってなに。
普通になんか、戻れるわけがないだろ。
ちょっとは気遣ってよ。
なんで私がこんなに頑張らなきゃいけないのよ。
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なんでなんだろうって考えるのも。
貴方を振り向かせたくて必死になってたのも。
もう一度好きになってもらえないだろうか、と思い続けていた時間も。
なんだか、全部。
なんだったんだろう。
A「このまま気まずいのは嫌だなぁ...って。私も思ってました。」
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A「もうとっくにふっ切れてますよ、私。あんまり自惚れないでくださいよ〜。」
ふふ、と笑った私に大貴さんは視線を落とす。
A「...ごめんなさい。」
ガタン、と席を立つ拍子に胸が痛くなった。
A「用事思い出しました。」
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あぁ、...ほんとに、バッカじゃないの。
A「...ふっ...、」
あぁ、ちょっと、泣きそう。
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すけさん。 - もう!!最高!!!やっぱりあすみさんセンスあります!!続き待ってます!! (2018年7月26日 1時) (レス) id: ebc261a2c4 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続き待ってました!もう有岡くんが結構あれだからムカついたけどこの作品それも面白い所の一つですね!更新待ってます! (2018年7月19日 0時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いやーなんか動き出しましたね!これからがもっと楽しみです!! (2018年7月9日 12時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ドキドキです!更新楽しみにしてます。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - こやりんさん» こやりんさんありがとうございます( i _ i ) ありおかくんとやまだくんに板挟み状態な主人公激ウラヤマシイ!ですね。(笑) (2018年7月5日 21時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2018年5月19日 13時