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「迷惑だったんで。」
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私が彼に数日前に言った言葉。
あれ以来会っていなかったからか妙に顔が強張る。
口を突いて出た言葉があれだった。
本心じゃないけど、嘘でもなかった。
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A「...なんですか？」
涼介「この前の...、」
A「私は話すことなんてないです。」
少し奥のオフィスは人で溢れ返っているのに、ここの踊り場は全然人が通らない。
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山田さんの言葉を遮ったのは私だけど、居心地が悪い。
なんでかわからないけど、これ以上顔を合わせていたら、また思ってもないことを言ってしまうかもしれないし。
失礼します、と横を通り過ぎるときに香るマリンの香水。
A「なっ...、」
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掴まれた腕によって、動きが制止される。
A「だから、話すことなんて...」
涼介「あるんだよ。」
A「は？」
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涼介「俺はあるんだけど。」
真っ直ぐ向けられた視線に言い逃れはできそうになかった。
そこまで言われたら聞くしかないだろう。
観念して話を聞こうと体を向きなおす。
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A「...なんですか？話って。」
改まって話をすると言われるとドキドキする。
胸が高鳴るとか可愛いものなんかじゃなくて。
そんな淡い期待はどこかに置いてきたように起こらない。
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話す前の、息を吸う音でさえ過敏に反応するっていうのに。
涼介「俺は...、」
「あっ！山田さん探しました〜！」
こんなところにいたんですね、とナチュラルに目の前で腕が組まれた。
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目の前で、そんなふつうにイチャつかれても困るんですけど。
同じ部署なのか親しげなふたりにため息ひとつ。
A「お忙しいようなので、失礼しますね。」
涼介「ちょ、鈴谷、」
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A「失礼します！！」
知らないわ。
別に誰と話していようが誰と腕を組もうが関係ないもの。
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すけさん。 - もう！！最高！！！やっぱりあすみさんセンスあります！！続き待ってます！！ (2018年7月26日 1時) (
レス) id: ebc261a2c4 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続き待ってました！もう有岡くんが結構あれだからムカついたけどこの作品それも面白い所の一つですね！更新待ってます！ (2018年7月19日 0時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いやーなんか動き出しましたね！これからがもっと楽しみです！！ (2018年7月9日 12時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ドキドキです！更新楽しみにしてます。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - こやりんさん» こやりんさんありがとうございます（ ｉ _ ｉ ） ありおかくんとやまだくんに板挟み状態な主人公激ウラヤマシイ！ですね。（笑） (2018年7月5日 21時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2018年5月19日 13時
