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パッとついたテレビの、深夜のバラエティー番組に神経を移動させる。
…なんも思ってないし。
袖捲ってんのとかやめてほしいし。
無駄に胸元緩いのも本当にどうにかしてほしい。
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涼介「聞いてる?」
A「…き、聞いてます!ご飯食べに行ってたら、帰るの遅くなって…そこで気づいて取りに戻ったんです。」
そういえばさっきまで裕翔くんとご飯食べてたんだった。
鍵忘れたくだりから山田さんの家に上がるまでが濃すぎて忘れてた。
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涼介「へえ。…自業自得じゃん。」
A「…そうですけど。」
なんなの。相変わらずイラっとするな。
思ってても言わずに、それは大変だったねって言えばいいのに。
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涼介「じゃあその友達に泊めてって言えばよかったじゃん。」
A「元彼にそんなこと…、」
言えるわけないでしょ、と出かかった言葉が喉の奥に流れ込む。
目が合った彼がなにを思ってるかわかんないけど。
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A「…ち、違いますよっ…。有岡さんじゃないです…!」
どうして私も説明したのかわかんないけど。
涼介「…別に誰でもいいけど。」
缶ビールに口付ける山田さんの横顔に言葉が詰まる。
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私が裕翔くんじゃなくて、有岡さんとご飯に行ったとしても、
この人にとっては心底どうでもいいってことくらい、考えなくてもわかることじゃない?
私だってこの人が美人な女と会ってても、元カノと仲良くしてても、大した興味もないし。
…ただ。
涼介「本気じゃないでしょ。」
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A「…どういう意味ですか。」
顔も見たことない芸人の声がする。
右耳から入ってくるテレビの音は別に面白くなかった。
涼介「本気で好きなら俺なんかに着いて来ないよ。」
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充電が切れても、終電で家の近くの漫画喫茶に行けはよかった?
タクシーだって、別に払えないことはなかったかもしれないけど。
いつでも自信たっぷりで、自分が世界の中心にいると思いこんでんじゃないかと思う山田さんが、
自分のことを“なんか”と下に見た。
涼介「お前俺に揺れてんでしょ。」
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すけさん。 - もう!!最高!!!やっぱりあすみさんセンスあります!!続き待ってます!! (2018年7月26日 1時) (レス) id: ebc261a2c4 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続き待ってました!もう有岡くんが結構あれだからムカついたけどこの作品それも面白い所の一つですね!更新待ってます! (2018年7月19日 0時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いやーなんか動き出しましたね!これからがもっと楽しみです!! (2018年7月9日 12時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ドキドキです!更新楽しみにしてます。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - こやりんさん» こやりんさんありがとうございます( i _ i ) ありおかくんとやまだくんに板挟み状態な主人公激ウラヤマシイ!ですね。(笑) (2018年7月5日 21時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2018年5月19日 13時