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A「あった〜♡」
ロッカーを開いたところにぽつんと取り残された携帯。
携帯を開いて時刻を確認した。
ついでに、連絡がひとつも着ていないことを知ってしまう。
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A「...別にいいけど。」
別にいいけど...ね。
鬱陶しいくらい連絡してくるときはしてくるくせに。
一息ついて更衣室を出たら人事部長とはち合った。
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あぁ、なんて間の悪い。
タイミング最悪かよ。
A「お疲れ様です〜。」
板地「あれ?帰るの?」
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定時は越えてるんだから帰ったっていいでしょう。
そうですけどなにか、という顔をして板地部長の顔を見た。
A「...なんでですか?」
板地「いや、だってもう上がりでしょ?」
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A「は?」
ほら、と人差し指を立てた部長がニコニコと笑う。
代わって私はハテナマークがふわふわと浮かぶ。
板地「一緒に帰るんじゃないの?山田くんと。」
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A「は?え?帰りませんよ!?」
板地「あーそっか、内緒だもんねぇ。」
いや、そういうんじゃないんだけど。
内緒どうこうの前に一緒に帰る約束すらしてないし。
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板地「大丈夫!ちょっとそこで待ってて!」
A「え、板地部長!?」
ふりふりと手を振り廊下を駆けていく部長が振り向きざま、
山田くん呼んでくるね〜と結構大きな声で言った。
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誰かに聞かれたらどうすんだよ!?と周囲を見渡したけど、誰もいなかった。
ここで待ってろって、私は早く帰りたかったのに。
なんで私が待ってなきゃいけないんだよ!?
A「イタチの野郎...」
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カーペットを踏む革靴の音に顔を上げる。
昼ぶりに顔を見た彼と目が合った。
A「あっ、...私は部長に言われたから...」
涼介「部長?」
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A「え...板地部長と会わなかったんですか?」
涼介「朝見た切りだけど。」
なんだそりゃ。
だったらこんなところで律儀に待ってる必要もなかったじゃないか。
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すけさん。 - もう!!最高!!!やっぱりあすみさんセンスあります!!続き待ってます!! (2018年7月26日 1時) (レス) id: ebc261a2c4 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続き待ってました!もう有岡くんが結構あれだからムカついたけどこの作品それも面白い所の一つですね!更新待ってます! (2018年7月19日 0時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いやーなんか動き出しましたね!これからがもっと楽しみです!! (2018年7月9日 12時) (レス) id: ef07307c7f (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ドキドキです!更新楽しみにしてます。 (2018年7月5日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - こやりんさん» こやりんさんありがとうございます( i _ i ) ありおかくんとやまだくんに板挟み状態な主人公激ウラヤマシイ!ですね。(笑) (2018年7月5日 21時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2018年5月19日 13時