エゴイストな彼 2nd Ryosuke.Y

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A「っていうか、全然女心わかってないですよね！」


八重子「...。」


A「会いたくないって言われて普通そのまま受け入れます？！」


八重子「…面倒くさぁ。」

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最近できたハンバーガーショップで、私は躊躇なく大口を開けた。


彼氏の前で齧り付くのは勇気がいるし。


こんなときくらいしかガッツリ食べられないし。


それなのに、八重子ちゃんはおとなしくナイフを握る。

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A「面倒くさいってなんですか！？」


八重子「アンタみたいなオンナが彼女だったらクソ面倒だって言ってんの。」


A「え...そうなんですか...？」


クソとか女の子が使う言葉じゃないよ、と心の中で否定したけど。

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ハンバーガーを食べようと開けた口が開いたまま。


A「会いたくないけど、会いたいみたいな...そういう時ないですか？！あるでしょ！ある！」


八重子「じゃあ、会いたいって言えばよかったでしょ。」


A「...だからぁ、言わなくても...、」

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八重子「寝ずに連絡待ってたなんてバカとしか言いようがないよ。」


A「...まぁバカは否定しないけど。」


頭の賢い女より、ちょっとバカなほうが可愛く見えるし。


だってそうでしょ？

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自分より知的な女を隣に置いておきたいか？


ハイハイって物わかりのいい女といたいか？


そんな刺激もなにもないオンナに、私は劣るって言うのかよ。


最初に言ってきたのはそっちでしょうが。

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八重子「ご馳走様。」


A「えっ、待ってよ、私まだ食べてない。」


八重子「先戻ってるからね。」


A「えっ、ちょっと！？」

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普通待っててくれたり...八重子ちゃんがするわけないか。


先に会計をしている八重子ちゃんの横顔を見ながら、バーガーを食べた。


...やっぱり私が連絡するべきだった？


昨日から一切鳴らない電話を意味もなくスクロールする。

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