34枚目 ページ1
いよいよイベント当日がやってきた。場慣れしているせいかあまり緊張はしていない。今回のイベントでは私はスタッフだ。真っ黒なカッターシャツとスーツパンツに身を包んだ姿は、身辺警護をするSPのようだ。なんだか不審者じみている。
髪をシニヨンにまとめて、もう一度鏡を見る。
そろそろ髪を染めようかと思っていたけどもう少しこのままでもいいかもしれない。キヨさんが意識して染めたと言ってくれた赤髪だ。染めてしまうのは、もったいない気がする。
重いメイクボックスを持つ。ズシリとした重みが仕事の重さを表しているようで、身が引き締まる。
メイクは人を綺麗にも、不細工にもできるものだ。それは魔法のような劇薬だと私は思っている。そんな劇薬を扱うメイクアップアーティストに失敗は許されない。
“見た目で人を判断するな”とはよく言うが、結局一番はじめに目に入るのは見た目、顔なのだ。 その見た目で得た印象でその人の人間性をイメージする。
眉を1mm変えただけでも、顔は変わってしまうのだ。それなりに責任もついてくる。
実況者さんたちの控え室はグループごとに分けられていて、ひとつひとつ回っていく。最後に残ったのは“最終兵器俺達”キヨさんがいるグループだ。
3度ノックをしたあとにこーすけさんらしき声が返事をくれた。
『おはようございます、メイク担当の鳥喰 Aです。メイクをさせてもらってもよろしいでしょうか？』
一拍おいて扉が開いた。扉を開けてくれたのはフジさんで、私を認識して驚いていた。フジさんたちは当日からの参加だったからイベントで顔を合わせるのはこれが初めてだ。カフェに来てくれていたからある意味、顔見知りではあるけれど。
「え!?カフェの店員さんじゃん!!」
『今回のイベントで皆さんのヘアメイクを担当させていただきます、鳥喰 Aです。いつもカフェにお越しいただき、ありがとうございます』
「え？ヘアメイク？」
『はい、プロのメイクアップアーティストである鳥喰 ルイの弟子にあたります。恐縮ながらヘアメイクを担当させていただくことになりました。早速、失礼しますね』
メイクボックスをテーブルに置いて中から皆さんに合った色のファンデーションを取り出す。メイクブラシがずらりと刺さったブラシケースをベルトで腰に固定して、淡々と用意していく。
その様子を呆気にとられたように眺める4人。少し気恥ずかしいがこーすけさんから順にメイクを施していく。
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龍斗(プロフ) - 肺炎ですか！？ご無理はなさらないでくださいね。日常のストレスだってあるでしょうから、マイペースで、ゆっくりと、無理のないペースで大丈夫ですからね！気長にお待ちしております(*´ｰ｀) (2017年3月29日 4時) (
レス) id: 7371f75dba (このIDを非表示/違反報告)
ろにえ(プロフ) - 祇咲むーさん» 大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした!!憧れられるような人間じゃないので…。バックアップすらもとれていなかった人間ですから(´∵｀) (2017年3月15日 17時) (レス) id: cd970db503 (このIDを非表示/違反報告)
ろにえ(プロフ) - ちゃんかなさん» 大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした!!本当に遅くなりました、すみません！<m(__)m>データが吹っ飛んだ時はただただ叫んでました（笑） (2017年3月15日 17時) (レス) id: cd970db503 (このIDを非表示/違反報告)
祇咲むー - データｪ、、いつまでも気長に待つので頑張って下さい！ただでさえ大変なのに完結する意欲！やはり憧れます！ (2016年5月14日 21時) (レス) id: 0ab02d0f93 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - データが吹っ飛ぶ…(^^;;駄作者ながらその経験はあります。作者様のペースで、また更新して下さいね。楽しみに待ってます^ ^ (2016年5月2日 9時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろにえ | 作成日時：2016年2月24日 18時
