くのいちは最年長 (ページ31)

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緊急招集② ページ31

川崎side

緊迫した空気が部屋に漂う

初めに口を開いたのは

永瀬「A、なんかみんなに伝えることあるんちゃうん？」

俺はそっと目線をAに向けてみた

体育座りをして顔を埋めている

こんなに萎縮してるAは初めてだ

深田「Aちゃん？？」

深田がトントンと肩を叩くと

「、、、ないっ」

永瀬「ほんまに？」

「、、ないもん」

内村「嘘じゃんそれ、A嘘つく時目線誰にも向けないじゃん」

「、、っ」

西畑「A 俺らは知ってる

でもそれは俺らが道枝を問いつめたから

わかるよな、言いたいこと」

「わからん」

大西「大ちゃん言い方強い怖い」

西畑「あ、ごめん」

平野「俺たちは別にAを傷つけるために来たわけじゃないの

ちゃんとAに忍者の子たちと話し合って欲しいの

だって、Aの居場所は俺たちのところじゃないよ？」

紫耀くんがそういった時

忍者のみんなが固まるのが見えた

みんなどこかでAの居場所はここなはずなのに

ここには居たくないとAから感じることが多かったから

でも紫耀くんに言われて気づいた

Aの居場所は少年忍者なんだ

「わかってるっ」

永瀬「分かってへん、じゃあなんで腹割って話そうとせんの

大事なことはいつもいつも黙って
何回も俺らは見過ごしてきたけど

このことだけは見過ごされへん

Aのためにも忍者のみんなのためにも」

道枝「Aちゃん、もう話しましょうよ

逃げられませんって、、」

西畑「自分では言いにくいんか？

俺らが言った方がいいんか？

そんな甘いことせーへんで俺ら

昔の守られてばっかのAとちゃうやろ」

大西「大丈夫、誰も怒ったりなんかしません

Aちゃんの思ってること言ってください」

西畑くんたちの言葉にAは

固く手を握っている

・

・

・

川崎「どんなことでも受け止めるから

A話してくれない？」

少年忍者のリーダーとしてAにかけてあげられるのは

安心の言葉だけ