信じてくれると思ってた。４【東リベ】

〈１７５〉 ページ35

しばらく、ほぼ会話文

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葵「人にとっていちばん辛いことは……、"無関心"」


「無関心？」


葵「そう、無関心。誰にも興味を持ってもらえないことだよ。」


「…なんで、そう思うの？」


葵「………私がそうだったから」


「葵が？」


葵「私、小さい頃、育児放棄されてたの。勝手に産んだくせに、私を居ないものとして扱うんだよ、おかしいよね？笑」


皆「…………」


葵「私が話しかけても、無視。1回も名前を呼ばれたことも無い。会話もしたことない。まるで、私が居ないかのように生活してるの。」


「…どうやって生きてきたの」


葵「…親が事故で死んで、施設に預けられた。そこでね、戸籍がなかった事がわかった。施設に預けられるまで、この世に私は居ないことになってた…笑」




葵にこんな過去があったなんて、知らなかった。

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