【及川徹】顔が広いってよく言われます【国見英】

3話 "トビオ" ページ32

席替えをした日から、

飛雄とは随分話すようになった。




"「お前!それ月刊バリボーか!?」

『 あ、うん。…飛雄くん、読む？ 』

「いいのか!?今月お小遣い無くてよ、買えなかったんだよ…」

『 あぁ、私もう全部読んだからいーよ！また借りたい本あったら言ってね。私いっぱい持ってるから! 』

「さ、サンキューな！A！」"




あと、お互い名前で呼び合うところまで

進展した。…英には嫉妬されたけど。


なんか、「影山くん」って呼ばれるのが

慣れないらしく。



けど、「影山」って

呼び捨てにするのもなぁ…




って言ったら、「じゃあ名前で呼べよ」

と言ってくれて…





「おいA。ここの式どーするんだ？」

『 あっ、そこはねー！ 』




席って意外に大切なもんだねー…

隣になってから3カ月ぐらいで、
みるみる仲良くなれたもん。

…席替えに感謝しなくちゃ！






そういえば英と
仲良くなったきっかけって…

席が隣だったから…だよね。



つまり、席ってすっごい大切なんだなぁ…



そう改めて実感した私であった。







_おまけ_



「影山ずる…席隣ですぐ名前呼びとかさぁー、俺の苦労全部もっていかれた感じ」

「国見顔こえーよ。あのほわほわキャラどした」

「…うるさいらっきょ」





3年掛けてやっと名前呼びに
進展した国見くんは



わずか3ヶ月で名前呼びまで
進展させた影山くんに、




…酷く嫉妬したんだとか。(笑)


*

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