国見編10 ページ11
『 徹お兄ちゃん、同じセッターからしてみて、影山くんどう思う? 』
「 …影山クンかぁ… 」
徹お兄ちゃんも休憩していたようなので、
聞いてみたはいいものの …
徹お兄ちゃん、なんでそんなに不機嫌そうにしてるの?
「あいつは正に_____天才ってヤツだと思う」
『 !天才、かぁ … 』
確かに、あんな正確なトス …
でも、だからって徹お兄ちゃんが不機嫌になる理由は…
「天才って、なんかムカつくじゃん?」
『 え"…。』
そうだった …!
お兄ちゃん、天才嫌いだった …!
「…ほら。というかソッチの試合、そろそろ始まるっぽいよ?早く戻りな」
『 あ、うん…。じゃあ、また後で! 』
"後輩いびりとかしちゃダメだよー!"
とだけ言い残して、
早足で得点板の方へ向かった。
「後輩いびりかぁ …よーし、しちゃお!」
なんて言って にしし、
と笑っていたなんて知らずに。
*
「ピーーッ!!」
試合終了。
結果は一年生チームA…まぁつまり、
国見くんたちのチームの勝ち。
『 お疲れ様。国見くん、金田一くん! 』
圧倒的だったね!
そう言うと、二人は自慢気な顔になる。
「ふふーん、見てた?俺のスパイク〜」
『 見てたよ、すごかったね。 』
ほわほわしてる感じなのに、
あんなスパイク打てるなんて…!
あれかな、"ギャップ萌え"ってやつかな。
「じゃあさ、ご褒美頂戴?」
『 …ごほうび?いいけど、何が… 』
欲しいの、と言う前に 口は止まった。
…国見くんが私の手を取っていたから。
『 えちょ、国見くん、何を、 』
手、握られてる…!男の子に…!
そう考えていると、
自然と顔が赤くなってしまうのが普通で。
「俺のこと、撫でてほしーなぁ。」
『 …っえ、ええ!? 』
「…だめ?」
く、国見くん…!
私がその、
首コテンに弱いことを知ってて…!
『 え、えっと …。お疲れ様、すごかったよ。よしよーし。』
「ん、」
数秒間、優しく国見くんの頭を撫でる。
…髪さらさら。
目瞑ってるの、可愛い…
って私何考えてるんだろ!?ばか!変態!
そう焦りながら、
そっと国見くんを撫でていた手を離す。
「えへへ、立花さんによしよしされた」
…う"っ…
可愛すぎませんか、この生き物…
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ふろーずん*イチゴ梅 - カップケーキさん» はいっ!(笑)お任せください!(*´ω`*) (2019年2月17日 14時) (レス) id: 87b7c81ea6 (このIDを非表示/違反報告)
カップケーキ(プロフ) - ふろーずん*イチゴ梅さん» 待ってます!! (2019年2月17日 14時) (レス) id: 4abc722912 (このIDを非表示/違反報告)
ふろーずん*イチゴ梅 - カップケーキさん» コメントありがとうございますっっ!!国見ちゃん天使…ほんと分かります。番外編ではもっと国見ちゃんを暴走(天使化)させようかなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします…!応援、とても嬉しいです!!これからもどうぞご贔屓に(笑) (2019年2月17日 14時) (レス) id: 87b7c81ea6 (このIDを非表示/違反報告)
カップケーキ(プロフ) - 面白いです! 応援しています! 国見ちゃん天使・・・しんどい。頑張ってください! (2019年2月17日 14時) (レス) id: 4abc722912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふろーずん*イチゴ梅 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年2月16日 10時