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なんとか藤井を叩き起こして、
作業が終わったのは日付が変わる頃。
帰るか〜と支度をしていたら
ヨロヨロの神山先輩がやってきた。
「あれ？どしたん神ちゃん」
「2日徹夜明け…淳太くんに鬼畜なスケジュール押し付けられてん……これ以上は、むり…寝る…おやすみ…」
「ご愁傷様としか言えんわ」
「心からお疲れ様でした」
中間課長は偶に鬼だ。
これ絶対無理ですよ！てなスケジュールの仕事を笑いながら押し付けるのだ。
ほんと鬼だ。
勿論、出来ないなんて許されるわけもなく
泣く泣くやるハメになる。
よかった〜被害にあわなくて、と藤井とホッとしていたら
あそうだって思い出す。
「珈琲、ありがと。」
「ん？珈琲？」
「机の上に置いてくれてたやつ。あれ？藤井じゃないの？」
「あ、多分それ
シゲじゃない？」
目をショボショボさせて擦りながら、
神山先輩がサラリととんでもないことを言う。
シゲ…え、重岡くん？
「土屋は集中してて気づいてへんみたいやったけど、シゲが置いてたの俺見たよ。」
「ほんとに重岡くんですか？」
「19時くらいかな？うん、そんなもん。帰るついで〜みたいやったから、俺てっきり頼まれてやってんのかと思うてた。土屋のやつ早速新人コキつかっとるな、と。」
「第一にそんなの頼んでないし、新人コキつかってないから！断じて！」
「ホンマかね〜〜？」
そのまま接待室へと入っていく。
接待室とは名ばかりの、もはや仮眠室は
かなりの確率で神山先輩が使ってる事が多い。
で、今の話は本当なのか？
本当だとしたら、
大した気使いだ重岡くん…
君にはそんなもん欠片も無いと思ってたのに…
検討違い？
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2014年12月15日 17時
