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結果から言おう。
見返すこと、もとよりギャフンと言わせることはできなかった。
私は頑張ってた。
頑張って仕事してた…けど……
「これ終わってます？」
「や、まだ…」
「俺やっときますね」
なんとほんの数日で、
重岡くんはやりこなすようになってしまったのだ。
なんてこった！
私が教えることなんてほとんどなくて
飲み込みが速いのか、元々勘がいいのか、とにかく仕事が出来る。
寧ろ、指導してる間に溜まってく自分の仕事を
逆に手伝ってもらっちゃってる。
全然ダメだ、私。
チラリと重岡くんを見る。
カタカタとキーボードを叩く姿は、どこからどうみても好青年。
時々考え事でもしてるのか、
むぎゅぎゅ、って眉を顰めてしてる。
今だって、
すっごい眉間にシワたってる(笑)
せっかくの可愛い顔なのに大変！とそのシワを指で伸ばしてあげたくなるくらい。
「……て、おい！」
そんなこと考えてる時間あったら、とりあえずこの資料つくんなきゃダメだよ！
集中！集中！
そこからはガーッて進めて、
気づいたら外は真っ暗。
結構みんなも、帰ったみたい。
斜め前の藤井が、こくんこくんて睡眠の旅へと出ようとしてる。
「藤井！起きろ！」
「うわあ！……あっぶね…危うく徹夜に持ち込むとこだった…むにゃむにゃ……」
「だから寝るなて！！」
こうなったら
一発、チョップでもするかと立ち上がったら
机の上に見覚えの無い珈琲が置いてあるのに気づく。
あれ？いつからだろ？
冷めちゃってる珈琲。
ぶわっとほろ苦さが口に広がる。
でも、おかげでラストスパート頑張れそう。
藤井が持ってきてくれたのかな？
たまにはいい事するじゃん。
お礼に起こしてあげますよーっと。
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2014年12月15日 17時
