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「俺が邪魔者やったんやて。」
「違うよ！そうじゃないでしょう…」
「2番目でいいとか我慢するとか言うたけど、そんな資格、俺に無いやんか」
「…別に、いいのに。まもってくれなくっても、いいのに。隣にいてくれたら、それでいいのに。」
藤井のことは、…どう思っていいか、わかんない。
初めて、まもられてきた事に気づいて
自分自身でわからないけど、すごく混乱してる。
でも、今はそんなことより。
「重岡くんが好きだよ。重岡くんと居たいよ。」
「……」
「それだけじゃ駄目？まもるとかまもられるとか、そんなのどうでもいい。重岡くんが好き。」
「……」
「迷惑、かな？」
恐る恐る見上げた先
彼の黒い瞳が、
ゆらゆら揺れてた。
戸惑ってる？
まだ、希望はある？
その頬に手を伸ばす。
「重岡く…
「触んなって！！」
「……」
「近寄らんといて……俺、何するかわからん」
「重岡くん？」
「A先輩のことは、めっちゃ好きやで。せやけど、同じくらい、……同じくらい、めちゃくちゃにしたくなる。」
「……ぇ……っ？」
「泣かせて泣かせて俺だけのもんやて言わせたくなる。自分でも怖いねん。」
ゆらゆら揺れてた瞳が、
ツウッと私を捉えた。
その視線の強さに
身体が震えそうになる。
…ああ、ほんと
私、なにも知らないで………
「まもるより、壊したいなんて。どうかしてる、おれ。ごめん。」
「…わたし……、」
「俺から逃げた方がええよ。」
「やだっ…、」
「本当に何するかわからへんねんで！！？」
「…………いいよ…」
こんなに、重岡くんを傷つけてたなんて。
こんなに、重岡くんが、
私のこと好きだったなんて。
知らなくて、ごめんね。
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2014年12月15日 17時
