私に構うな、バカ！[其ノ二] (ページ12)

今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:49,127 hit

50話ページ12

貴方side

乱歩さんに呼ばれ誰もいない医務室に入る

乱歩｢自分を犠牲にして

大切な人を生き返らせるな
その大切な人も周りの人もみんな喜ばない｣

...何それ...

『分かったような口を聞かないでください』

乱歩｢分かるよ、だって僕は名探偵だからね｣

『名探偵...名探偵って...

そんなに名探偵が偉いんですか！？
名探偵なら人の心がわかるんですか！？

私の兄は私よりその人の方が大事です
私はどんなものを犠牲にしてもその人を助け出す

そう決めたので
話すことはありませんさよなら』

そのまま私は探偵社から出ていった

それから家に帰るのも

マフィアに行くのもめんどくさくなってフラフラしていた

気がつくともう暗くなっていた

『心配するかな？』

そんな事を思いながら何時間もずっと外にいた

家に帰りたくなかった

だから昔お兄ちゃんと住んでた貧民街

すり鉢街へと足を運び

昔の家に向かった

『...ボロボロ』

昔住んでいた形跡と何も無かった

そこには人とも住んではいなかった

瓦礫と化した家をガサゴソと漁ると

そこには小さいお兄ちゃん

抱かれている私

痣だらけのお母さん

ボロボロだけどシュッとしたお兄ちゃん似のお父さん

『こんなのあったんだ』

服も見た目も全てボロボロ

よく生きれたな...

この頃なんか覚えてはいない

物心着いた時にはマフィアにいて

森さんと一緒にいたからだ

その頃には既に銃を使ったりしていたから

？｢貴方の両親、美男美女ですね

ボロボロですけど｣

『誰？』

振り向くと白いワンピースを着た女の人だった

何処かであったことあるような...

顔が見えない...

？｢ふふっ私これで
また会いましょう｣

その人は姿を消した

...誰なの...

太宰side

中也｢Aが帰ってこないぃ！？｣

｢あぁ、マフィアにも探偵社にもいないのだよ｣

中也｢ちっ...あの探偵に聞け｣

｢其れが教えてくれないのだよ｣

中也｢探すぞ！｣

｢分かってるよ！｣

何処にいるんだいA

Aまで失ったら私はどうすればいい？

必死で探した

居そうなところも探した...なのになんで...

いやまだ...

｢探してないところが｣

中也｢それは何処だ！｣

｢ついてきて｣

私達はそこまで走った