甘ったるい彼等④【短編集】(雪男) (ページ4)

今日:362 hit、昨日:420 hit、合計:132,126 hit

【🤍】ミラクルデーページ4

you side

朝からジムで汗を流し、クリーニング店での引き取りを済ませて
スーパーで日用品と食料を調達。両手は荷物でいっぱいになってしまったけど、溜めていたタスクを順調にこなすことができてとても気分が良い今。

大きな入道雲からさわやかな秋雲に表情を変えた空も心地よくて
家に向かう足取りも軽くなる。

さてお気に入りの音楽でも聞きながらゆっくり帰ろう
そう思って、スマホを取り出した途端メッセージが届いた。

＿『前！』
＿『みて！』

送り主はつい先日出来たばかりの恋人

前？と思い顔を上げるもそこにはいつもの道が広がるだけ
はて？と首をかしげると、今度は電話が掛かってくる

＿「もしもし？」

＿『ねぇ、そっちじゃない！』

＿「何？どーゆーこと？」

＿『横断歩道！』

興奮気味にそう言われて右前方にある横断歩道に目を向けた

＿「えっ？」

＿『ふふん、見っけ』

＿「うそ、、ほんとに？」

見間違えようがないあのスタイル、、
ほんと日本人というか人間離れしてるよなぁ。

…ってちがうちがう！
今はそんな悠長な感想述べてる場合じゃなかった！

＿『あっ、ちょっと！どこ行くの！』

.