甘ったるい彼等④【短編集】(雪男) (ページ16)

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【💜】返礼品ページ16

you side

『俺お風呂入っちゃうよぉー？』

「どうぞー」

『一緒に入んないのー？』

「今日はムリー」

『ぁ、なるほど、了解でーす』

「はーい」

あったかくしてなねと言い残してお風呂に消えたった辰哉を見送って少しの罪悪感

だって無理って言っても、ソウイウ日ってわけじゃないから。
断ってごめんねと心の中で謝って急いでスマホを開いた。

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「はぁぁぁ、かわいー…」

大好きなアクセサリーショップから新作のお知らせが届いているのを帰宅途中に確認して、一人になるタイミングをずっと伺っていた。

「うーんこっちもいいな、、、」

『何がいいって？』

「ぅわっ！！」

『ちょっとバケモン出たみたいなリアクション取らないでよ
　仮にもあなたの彼氏でしょ』

仮じゃなくて確実にな！とやんややんや言ってる辰哉を無視して
スマホの画面をそっと閉じる

「あたしもお風呂入ってこよーっと」

『待て待て待て』

「待ちませーん」

『ねぇ、何見てたのよ』

「なんにも？」

『あっちょっと！』

ほら言えと目で圧をかけてくるから、逃れるように脱衣所に駆け込んだ。

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『何が欲しいのよー』
私がお風呂に入っても諦め悪く浴室のドアにへばりつく辰哉

「もーう！自分で買うからいいの！」

『やっぱ欲しいもんあるんじゃん！言ってよ！』

「あるけどいいの！」

そう、これがあるからこっそり眺めていたと言うのに
辰哉はいつも気付きが良すぎる

へらへらと三枚目キャラを楽しんでいるくせに、私生活はびっくりするほど男前で、私にあれもこれもと与えてくれるからそのギャップに好きが増していくのは確かなんだけど、、

【愛情を与える＝お金を使う】という方程式を持ってほしくはなくて。

プレゼントや時間を割いたサプライズは嬉しいし
心から幸せだと感じるけど、この環境に慣れてしまうのは怖い。

だから、辰哉にも少し節制してほしいと前々から伝えているのだ

なのにこの男ときたら、、
私がどんなに隠していても、どうしてか嗅ぎ取って贈ってくれてしまうから参ってしまう。

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