甘ったるい彼等②【短編集】(雪男) (ページ17)

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【💗】キューティクルページ17

you side

ふわりと窓から吹き込む風が頬を撫でる

朝方の澄んだ空気が心地よくてうっすら目を開くと、ふわふわと風に揺らめくカーテン

いま何時だろうと携帯に手を伸ばすと、その手を頭の下にあった腕に絡め取られた。

『いまなんじ…』
「携帯とる邪魔してるのだぁれ？」

『んふ、おれぇ』

背中にぴったりくっついてぽわぽわ話す大介の相手をしながら
携帯を取って時間を確認、ついでにLINEやメールを返していく

『ほらぁ俺との時間じゃなくなっちゃうから嫌なの』

私の手から携帯を奪い取ってベッドの足元へぽいっと投げてしまうから、ちょっと怒った顔を向ければ『怒ったぁ？』と全く反省してなさそうな声

手持ち無沙汰になってしまったので大介の方に寝返ると、足を絡めてぎゅっと抱き締めてくれる

『Aの脚きもちー』

『昼間はあっちーけど、朝は涼しくてきもちーね』
「うん、」

『寝ちゃうの？』
「うーん、、」

『俺も眠いからもっかい寝よ、起きたらイチャイチャしようね』

「おきたらね」

『いーんだ？』

「うん、、たぶん」

『多分てなぁに(笑)決まりだからね』

もうほとんど思考できていないけど、昨夜のまんま下着だけ身に付けて抱き合ってしまっているのだから、起きたらまたとことん甘やかして蕩かしてくれるのだろう

行きたいとこあったのにな…と思いつつも、悪くない提案だなと瞼を閉じた。

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