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成り行きで連絡先を交換した

蜂須賀と名乗った彼は、社内の人間に呼ばれ
颯爽と手を振ってどこかへ行ってしまった

彼が新人くんか

もしかしたら、自分が初めて
彼と話した先輩かもしれない



「なーにニヤニヤしてんだよ」


「うわっ!?お前いつからそこにいたよ!!?」


「さっき」



飯屋で仲の良い三枝明那が
不破の座っていた席の隣を陣取る
話が終わったら、例の新人が自分を見つけ
座ってくれるかもしれないと淡い期待を抱いたが

どうやら無駄だったようだ



「なぁー、不破。新人どうよ」


「え、めっちゃイケメン。
(ホスト)の立場も危ういかも〜」



心ここにあらずといった表情
棒読みで三枝の質問を返す



「…なんか怒ってる?」


「別に」


「ニヤニヤして怒って、忙しいやつだな〜」



なんでさっきニヤニヤしてたの?
今度は三枝の頬が綻ぶ番だった
否、悪い顔と言った方が正しいのかもしれない



「新人くんと話した」



その時の反応速度は
もはや目にも止まらず

三枝に詰め寄るようにして
彼は嬉々と口を開いた



「え、どっち!?」


「蜂須賀Aくん。
連絡先も貰っちゃったんだよね〜」



スマホの画面を見せつける



「うっわ、マジじゃん。え、どうやって?」

「曲がり角でぶつかったんだけど
めっちゃイケメンで思わず名前聞いちゃってさぁ
でも嫌な顔せず答えてくれて、成り行きで」


「曲がり角って…なんかそれ、」



少女漫画みたいだな

三枝がバカにしたように笑う

が、不破の反応は
思っていたものと
ひと味も、ふた味も違った



「…やっぱり、そうだよな……」


「え?」


「俺すげぇ運命感じちゃったんだよね…!
曲がり角でぶつかって、助けられてさ」



一目惚れってやつかな
頬を微かに赤く染めて
恋する乙女のように笑う不破湊

これがホスト?
むしろホストを目の前にした客の方ではないか?



「蜂須賀くんかぁ…」



不破が名前を零した、刹那__________



『呼びました?』


「うわっ!!?」

「蜂須賀くん!!」



柔らかい笑みでコーヒー片手に
コチラを見るご尊顔

間違いない

新人そのものだ



『休憩しようと思ったら、ちょうど不破さんを見つけまして。

あの…』



「あ、三枝明那です!よろしくね、新人くん」



手を差し出すと
フワリと優しい香水の匂いを漂わせ
男らしく、かつ強い握手を交わされる


なるほど、これはホストも落ちるだろう



『よろしくお願いします。三枝さん』

異質→←名前を教えて王子様



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荊棘(プロフ) - ぜひ続きを読んでみたいです… (5月14日 15時) (レス) @page9 id: 27c91382d8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホ。 - お待ちしてまウホ。 (2023年5月4日 22時) (レス) @page9 id: 1ba0f71018 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - 待っています。 (2023年4月29日 5時) (レス) @page9 id: 693da42da3 (このIDを非表示/違反報告)
どっかの豆腐 - 待っています。 (2023年4月3日 23時) (レス) @page9 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
Χ(プロフ) - ウッホウッホウホッホ【訳ファンが原因とゆうのは少し悲しいですね。私達は待つしかできません!悲しいですが共感できます。更新頑張ってください。】 (2022年8月19日 20時) (レス) @page9 id: fd72f115dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マウンテンゴリラパーカー | 作成日時:2022年8月3日 14時

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