ただわがままなだけ《紫》

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照とも別れ、お兄ちゃんも今日は実家に泊まるからと2人で帰ってきた。



















「お兄ちゃんお風呂先入っていいよ」





『おーさんきゅ』



















相変わらず猫背だなー




ほっそいなー




...お兄ちゃんは周りの人に恵まれてていいな、










愛されてていいな。













お兄ちゃんの背中を見てふと考えてしまう。



















昼間睨んだクズの背中より、だらしなくて頼りなく見えるけど






何百倍もかっこいい。



















『兄ちゃんから卒業は寂しいけどさ、Aがいい方向に進もうとしてんの嬉しいよ、応援する。














でも、わがまま言うことと頼ることは似てるようで違うと思う
んだよね〜。








なんかあったときは言えよ？俺じゃなくても。







父さん母さん、姉ちゃんもいるし照でもいい。


















みんな今のお前も大好きだから。』



















いや〜いい兄ちゃんだなおれ





って脱衣所に入ってくお兄ちゃん。



















ほしい言葉を言ってくれるから甘えちゃうんだよばか。



















「私もお兄ちゃんの猫背大好きだよ」




『今猫背関係あった！？』



















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