ただわがままなだけ《紫》 (ページ5)

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渡辺「は？それでふっかんとこ来たの？
お前成長しねえよ」

「聞いてないんだけど！！！」

岩本「Aが飛び入り参加してきたんだろ」

とりあえず渡辺翔太はぐははって笑うのやめてほしい。

ムカつくから。

「お兄ちゃんなんで言ってくれなかったの！？
メンバーいるって！」

『ご飯食べてるって言った後
Aがすぐ電話切るからだろ！』

位置情報で送られてきたお店に行くと

照と翔太と目黒さんがいた。

目黒さんとはしゃべったことないからあれだけど、

問題は照と翔太だ。

私にとっては敵と言っても過言ではない。

お兄ちゃんの仕事の関係で昔から知り合いで

私の言動をわがままだと容赦なくぶった斬る。

だから腹いせにだいぶ年上だけど呼び捨てにしてる。

ふっかが甘やかすから

と、お母さんと同じことを言うんだ。

『Aは可愛いから変な男寄ってくるんだよな〜』

渡辺「うわ出たよ！」

岩本「まじやめたほうがいいって調子のるから」

「翔太と照は黙ってて」

目黒「でも最低っすね、その男」

「ですよね！！！」

私が来てから一度も口を開いていなかった目黒さんが

ついに言葉を発した。

ぼーっとしてたと思ってた。話聞いてたんだ。

「やっぱ本物のイケメンは性格もイケメンだよね～」

渡辺「おいこっち見んな」

岩本「Aのほうがかけ離れてんだろ笑」

...え、待ってひどくない？

大体この2人いるなら来なかったし。

「今日は飲むから......！！」

『えぇ...ほどほどにしてよ』

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