ただわがままなだけ《紫》 (ページ34)

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それスノを見たあと、久しぶりにお兄ちゃんと買い物にきた。

お兄ちゃん離れって言って全然会ってなかったからね笑

でもここで今だからこそ発生する問題がある。

「自分で払う！」

『ここは甘えろって〜』

「甘えないもん！」

お金出す出さない問題。

バイトで精神的にも経済的にも成長した私

vs

なんかいつも払ってくれるお兄ちゃん

『俺が好きでやってんの』

私の手から財布をヒョイと奪い取る。

没収された...。

『Aは可愛い妹だからな〜』

「うるさい」

『拗ねないの笑
じゃあじゃあ！その代わりまたオムライス作って』

「......ん、」

こうやって最後は丸め込まれちゃう。

こういうところは私がわがままな時から変わらない。

「あの、深澤さんですよね......？」

服を選ぼうとお兄ちゃんと少し離れていたら

お兄ちゃんに話しかける2人の女性がいた。

距離とっててよかった〜！

うわお兄ちゃんアイドル顔になってる笑

急にキラキラして見えるんだよね、これが。

ずっと身近にいるお兄ちゃんが世間の人気者だって

何年経っても違和感ある。

あ、話し終わったっぽい。

『いや〜参った参った。俺ジャニーズだったわ』

「あれ？オーラどこに置いてきた？」

『やめろよ、あるだろ！！』

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