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マフィア75 ページ15

中也side



目を覚ますと、見た事のある天井。



上半身を起こす。
ここは…



嗚呼そうか、俺、寝ちまったんだな。
あの青鯖野郎…置いていきやがって…後で殺す。



つか、何でいちかの部屋なんだァ?


俺の執務室は隣だぞ。


はぁ…


横になっていたベッドから床に足を着こうとした時、足に重みがあるのを感じた。



中也「……は?」



見ると其処には、俺の足の上で腕を枕にして寝ているいちかがいた。

気持ち良さ気に寝ている。



その寝顔は何時もの男っぽい顔つきとは対象的に、女らしい可愛い顔をしていて。




…よく見れば、綺麗な肌してんなァ。



顔のパーツの配置も良くて、世にいう美人っていう枠に入るのかもしれない。




中也「……」

いちか「ん…中也……」

中也「は…!?」





突然の言葉に耳疑った。
…寝てる、よな?






でも今、その小さな唇から漏れた言葉は。







今のは、俺の名前か?








いちかの一定のリズムを刻む呼吸とは真逆に、俺の心臓の鼓動はドクドクと速くなっている。




中也「クソ……」





……俺が、こいつを好きだと気付いたのはいつからだったか。

俺が、こいつの事を気になり出して、目で追い始めたのはいつからだったか。

俺が、こいつの事を毎日想うようになったのは、いつからだったか。




思い返せば、初めて会った時から気になっていたかもしれない。




まぁ正直そんなもん、忘れちまったけど。





俺が今好きなのは、谷山いちかだと言う事は、ハッキリと分かる。

今俺の目の前にいるこいつが、俺にとっては大切な人なんだと。





こいつがポートマフィアに入って、
そんなに月日は経っていない筈なのに。


何故こんな女一人に、俺は。
これ程までに好きにさせれてしまったのか。


それはこの俺でも分からねぇけど。






いちかの髪が、隙間風に揺らされ動く。

ったく…自分の部屋のベッドに俺を寝せるとか馬鹿かよ。



本当、何時もいつも、油断し過ぎなんだっつの。




中也「手前が俺の事どう思ってるのか知らねぇけどよォ。……俺だって、男なんだぜ…?」





そう呟いた俺は、無意識にいちかの頬に手を添えて。



それから







―――優しいキスを、彼女の唇に落とした。

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カノン - 何回かこの作品を読ませていただいております!とても面白くて気に入ってます!更新頑張って下さい! (1月21日 15時) (レス) id: 4dda08a638 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑(プロフ) - 苺大福(元もやしらす)さん» え… ぃぢめだぉ… (2020年7月5日 10時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(元もやしらす)(プロフ) - Neon@寝苑さん» 今お前追加したわ← (2020年7月5日 10時) (レス) id: fbc064d137 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑(プロフ) - 苺大福(元もやしらす)さん» なんか、勉強めんどくさい、何言われてるか分からない、辞めたい(( ぅちらゎぃっしょぅともだちだょぉ… ぶっちゃけ文章子供っぽい書き方だから書き直したいよね(( てか、LINE既読してくれない?ぃぢめだぉ?← (2020年7月4日 22時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(元もやしらす)(プロフ) - でも、はなれててもぅちらゎずっともだょ…← (2020年7月4日 21時) (レス) id: fbc064d137 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Neon@寝苑☆歌い手好き x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月26日 10時

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