『文ストの世界に来たのはいいけど！』｢異能力などなどがチートすぎるし！｣｢｢組合戦だから余計に色々大変なんだよこのやろー！｣｣ 4 (ページ12)

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マフィア44 ページ12

いちかside

首領「何故なら、君は既に負けている
ドアを見ると良い」

振り向くモンゴメリが見たものは
ドアから出てくる手から敦が腕力だけで抵抗していた

てかモンゴメリちゃんあの顔芸が無かったら普通に可愛いのにな

ルーシー「ドアは確かにしまったはずなのに!?どうして…」

かんきん部屋に閉じ込めたと思って安心していたルーシーだが

扉が開いたときに
谷崎の異能、細雪が発動し、敦が扉の中に引き込まれたという幻影を見せられていたようだ

敦「君の見落としは1つ
この戦いは最初から2対1だ‼

扉が開いた瞬間に谷崎さんの細雪で扉の映像を偽装した」

あの一瞬でやるとか神業

あ、谷崎が見える…
谷崎さんイケメソとか言ってそうだなアイツ

敦「君は思い違いをしている
僕は強くも人気者でもない。寧ろ生きることはずっと呪いだった

だから他人を妬み恨む君の気持ちも良くわかる
本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない！

居場所を失ってほしくない！
でも僕は弱くて未熟だから他に方法が思いつかない！」

モンゴメリちゃんの体がグンッと引っ張られる

リボンの紐が巻かれていたのだ

ルーシー「これは…」

敦「リボンを君に結んでおいた」

コイツも神業だろ
あの一瞬で結ぶとか、俺もやってみてぇよ
今度まなほでやってみよ←

敦君がリボンを思い切り引っ張る

…いや、モンゴメリちゃんめっちゃ飛ぶじゃねぇか‼

どんだけ身体軽いんだよ

これもやってみたい
まなほでやってみよ←

敦「異能力を解除して皆を開放しろ
でないと君を奥の部屋に引きずり込む」

ルーシー「！？」

敦「鍵が無ければ扉は開かない
なら君を幽閉されれば扉を開けられる者は誰も居なくなる

そうなってから能力を解除しても君はもとの世界に戻れない。違うか…？」

ルーシー「それは…」

敦から目を背ける

敦「異能力は便利な支配道具じゃない
それは僕がよくわかってる。自分で造った空間で死ぬまで
いや、死んだ後も囚われ続けたいか？」

ルーシー「あ…あたしは失敗するわけには‼」

敦「今から手を離す…決断は、扉が閉まる一瞬しかないよ！」

それで敦君の作戦失敗したらどうなってんだろ

ルーシー「駄目！待って‼」

敦君が手を離す

ルーシー「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」

モンゴメリちゃんの声は奥の部屋へ消えていく