七試合 ページ9
*
「なぁ？おかしーやろー！！？そんでなぁ、俺がなぁ、じょーしにさぁ！」
完全に出来上がってしまってる。
いつもよりスピードがはやいとは思っていたが予想以上に荒れてるな。
ハイになったテンションで机を音をたてて叩く。
低く柔らかい声は一転、高めで喚く鳥みたいに騒ぎ立てる。呂律がまわっていないのでほとんど聞き取れない。
時折、ひっくと音をたてて肩を揺らすので間違いなく酔ってらっしゃる。
こうなった折原さんは面倒くさい。
毎分ごとに、ねえ？きいとる？？ねぇ？としつこく聞いてくるので大事な常連さんじゃなければ店から追い出してるところだ。
折原さんがこんなデロデロに酔うのは半年に1回くらいのペースで、今日も大丈夫であろうと踏んでいたが不正解だったようだ。
余程今日は会社でお疲れになったんだろう。
『折原さん、もうやめておいたほうが…』
折原さんの口から止めどなく溢れてくる言葉を遮るように彼のグラスを持つ手を指摘した。
「いんや。俺はまだいけるで！！」
『いけるいけないの問題じゃないです。明日に響きますよ。』
やめろといったそばから残りのカクテルを一気に呑んでまだいけると豪語する彼。
彼お気に入りだと出したカクテルは、先程から何杯かわからないほどグラスを満たしていた。
比較的度数強めの商品であるしここまでくると心配になってくる。
「明日は休みだから大丈夫やぁ！さ、呑むで呑むで！！」
さもここからが本番だと言わんばかりにグラスを私に押し付け、もう一杯ー！！と叫ぶ折原さん。かなりやばいな。
『大丈夫じゃないです。もう駄目です。』
「嫌やぁ！！せめてもう一杯だけっ！！」
子供のように駄々をこね、懇願する折原さん。
お酒って恐ろしい。人をこんなにも変えてしまうのか。
私も気をつけよ。
『本当に最後ですからね…』
小さく溜息をつき、どうせ了承しなければ終わらない会話に頷いた。
二日酔いしても私の責任じゃない。
『少々お待ちを…』
呆れたようにトーンを下げ、1瓶もってきたはずのカクテルがもうないことに気付き立ち上がる。
これほどの量を一夜で飲み干すとは…
追加のカクテルをバッグヤードに取りに行く際、彼の握りしめているグラスをいただくと、しゃんぱんもってくるぅ？？とふざけた言葉を発し笑っていたので軽く制裁しておいた。
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さざんか(プロフ) - 終わり！？！？まだまだこれからですよ作者様……！！！うらたさんも志麻さんも登場してないですし、なによりこんないい所で終わるなんて生殺しじゃないですか！！！！続き待ってますから!!!!!!!!!!!😭😭 (2023年1月21日 0時) (
レス) @page11 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - 瑠珂さん» コメントありがとうございます。瑠珂様のお言葉で創作意欲が上昇致しました！嬉しいコメントありがとうございます！今後ともこの物語をどうぞよろしくお願い致します。 (2020年2月17日 16時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
瑠珂(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き読むのがめっちゃ楽しみです！！ (2020年2月17日 14時) (レス) id: da9dad6d7f (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます。好きといっていただき嬉しい限りです！このお話を好きになっていただきありがとうございます。これからもよろしくお願い致します！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんり | 作成日時：2019年11月24日 10時
