【幽遊白書・遊戯王・弱虫ペダル】鈍感少女が愛される (ページ4)

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第3話ページ4

昼休みになり、皆が購買に押し寄せる中、Aは中庭で、my弁当箱を開ける。

「ふっ……今日は作ってきたんだぞぉお
どうだ、凄いだろ！
そう！我が遅刻したのはこのせいなのだ！
ぎょっほｗｗｗ」

なんて自分でベラベラと喋っていると、隣にドカッと誰かが座る。

隣を見てみると……

「ん……アッ！？
Aチャンじゃなァい！」

元ヤン先輩、もとい荒北靖友がいた。

「荒北先輩！
あれ？他の3人はどないしはったんです？」

Aが聞くと、荒北が溜息を付いた。

「………赤髪の長髪の所に行ってるヨ」

「赤髪の長髪………
！え？！蔵馬！？」

「蔵馬？誰だそりゃ？」

「ぶぁっ！間違えた！
いや！あの！荒北先輩！
蔵馬というのは、蔵の中に馬肉料理を食べてる赤い民族がいるという意味でしてね！」

「……………？汗」

荒北が首を傾げると同時に、声がする。

「A」

「お！赤髪チャンじゃなァい
話は付いたのかァ？」

「ふふっ、まぁそうですね」

「え？何の話しとったん？」

Aが聞くと、蔵馬は後ろから腕を首に回し、耳元で囁いた。

「……………あなたを」

「………あなたを……？」

「誰のものにするか、という話ですよ………」

Aの顔が赤くなるまで……

3

2

1……

とは、ならなかった。

「え？私、ものちゃうで？
れっきとした人間！
うわー、モノ扱いとかサイテーやわ、ぐごー←」

蔵馬は悟った。

Aにアタックしても、中々通じない事を。

(まいったなぁ………
せっかく先輩たちよりも早く来て、抜け駆けしようと思ったのに………)

「ｱｰﾊｲｿｳﾃﾞｽｶﾜｶﾘﾏｼﾀﾖ」

「…？
何でくら、アウチ
秀一そんな棒読みなん？」

「ｱﾊﾊﾍﾞﾝﾄｳﾓｯﾃｸﾙﾈ」

「………なんかキャラ崩壊しとるな…」

「……赤髪チャン、やるじゃなァい」

荒北がニヤニヤ笑う。

しかし、結局Aは分からぬままだった。