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「何してるんですか…って。貴女こそ此処で何を?」
ポートマフィアは貴女の失踪で大騒ぎですよ、と銀は付け加えた。
『一寸色々ありまして…。事情は云えません。あ、勿論此処で会ったことは内緒ですよ。』
Aは口元で人差し指を立てて微笑む。
Aの誘いもあり、近くのカフェで茶でも飲みながら話す事にした。
偶々立ち寄ったのだがとてもお洒落で、特にランタンが仄かに光る姿が見ている者の心を和ませた。
太宰は紅茶を銀は珈琲を頼み腰をかけた。
『今日はお休みですか?お兄さんは…』
「今日は私だけです。兄さんは相変わらずです。」
という事は組織の壊滅及び人殺し。本当に相変わらずだ。
そしてもう一度紅茶を啜る。少し渋みを感じたのでピンク色の小瓶に入った砂糖をさらさらと一杯入れる。
「昨日は本当に大変だったんですよ。幹部の皆さんが動き出して…森さんもかなり動揺していました。エリス嬢なんて涙を流されて…」
銀の話を聞けば聞くほどAの心はどんどん太い鎖で締め付けられていく様だった。
『そう…』
矢張り戻った方がいいのかな…。
でもそうしたら兄さんはどうなる?
もう、私にどうしろって云うのですか。
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時雨(プロフ) - ネムさん» そう言っていただけてめっちゃめちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!このコメントで私もニコニコしちゃいました。嬉しさいっぱいです、こんなに長いのに読了してくださりありがとうございました! (8月6日 2時) (レス) id: b6f643f10a (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - あぁもう…だめだ。なんか言葉に詰まってしまいます。完結ありがとうございます。最高でした。 (8月1日 1時) (レス) @page41 id: 41eadc19f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ピポポタマスさん» 遅くなって御免なさい。本作中にとても書けず、おまけという形で書かせて頂きました。甘くねぇな…コーヒーシュガーにもなりきれてません…本当にすいません。書き直しならいつでも致します。(双黒なのに太宰さんしか使っていない…ああああ!!) (2018年3月7日 22時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きなこもちさん» 有難うございます!満足頂けましたか?とてもの三連続…w次回の作品もいずれ書きますのでその時はよろしくお願いします! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもとてもとても面白かった…!お疲れ様でした(*´∀`*) (2018年3月4日 19時) (レス) id: 48ae29e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月14日 12時