もう野球はやめたんだ。 (ページ8)

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恐怖ページ8

大｢酷いなぁ…そんなに俺らから逃げたい？｣

何言ってんの？

『当たり前だろ…』

藤｢どうしたら逃げへんくなるかな？｣

そんな事は一生無いな

大｢ねぇ……ユキ？お願いしても無駄なんだよね？｣

『…』

藤｢なら動けんようにするしか無いな｣

は？何言って

急に世界が回った

藤｢この状態なら逃げれへんやろ？｣

なんだこれ

『俺なんで翔平に膝枕されて

晋太郎に馬乗りされてる状態なの？』

大｢これなら片方が何かあっても

もう1人がユキを抑えれるでしょ？｣

『はぁ…わかったよ…観念するよ

要件は何？』

藤｢分かっとると思うけど

1つはプロに入れようと思ってや

もう1つはなんでお前がプロを諦めたかや｣

あぁその事か

『なんでって簡単だろ？考えればすぐ分かる事だ』

大｢分かんないから聞いてn」

『俺がお前らより劣ってたからだよ』

藤｢お前が俺らより劣ったこと無いやろ｣

どうしてそう言いきれんの？

『俺は元からプロなんて目指してないよ？』

大｢は？｣

藤｢は？｣

大｢ユキ何言ってんの？小さい頃からずっと

プロになるって夢の話したよね？｣

藤｢高校卒業前もずっと言っとんたやんけ｣

『あれね中学入ってからはぜーんぶ嘘』

やっぱり気付いてなかったんだ

これで諦めてくんないかな？

大｢なんか腹立ってきた…｣

藤｢俺もや｣

『は？なに急に怖いんだけど』

大｢ユキ？俺らに嘘ついてた事2個あるよね｣

『はぁ？ひとつしか無いでしょ』

藤｢同じ球団で一緒に野球する事

将来の夢はプロ野球選手｣

大｢ねぇ？ユキ……ユキってさ男だけど

女の子見たいに肌が綺麗で

顔が可愛くて

スタイル良くて

弄りがいがあって可愛いよね｣

『急に何言って…』

藤｢せやなぁユキは

たまに危ない声出すし

上目遣いとか普通にするし｣

『だから何っ…!?』

ｽﾙｯ

翔平の手が俺の顔のラインを撫でる

『くすぐったいッ』

晋太郎の手が服の中に入ってくる

『やｯだｯ!!何してｯ』