何でも屋。【名探偵コナン】

８：猫かぶり擬似家族 ページ8

『意外と大きな遊園地なんだ




私、遊園地なんて初めて来たよ』




「子供の頃に来たことないのか？」




『私の両親は厳しい人だったからね』




車から降りるとやかましい音楽やジェットコースターの悲鳴が耳に入ってくる




おしどりカップルモードに2人とも入り遊園地入口まで行くとくいっと袖を引っ張られた




「やっぱり君はここに来てると思ったよ」




「えへへー」




2人で居酒屋から出てくるのをコナンくんに見られてしまい問いただされた結果だ




不倫調査自体には興味は無いが常盤に興味があって来たんだろう




常盤も薄々気がついているのかおしとやかモードではなく素で話しかけていた




『この間の坊やじゃないか




何でここにいるのかな？』




「僕も遊園地行きたくてー！




今日は夫婦かカップル限定だけど子連れ夫婦もOKなんだよね？？」




『つまり私と安室さんはカップルではなく夫婦のフリをしろってことかな』




「うん！！！」




『元気のいい返事だこと……』




常盤は膝を折り曲げて呆れたようにコナン君を見ていた




事前に準備しておいたシルバーのリングを彼女に渡して自分の薬指にもつける




『君も分かってたってことかい』




「29歳の父親と25歳の母親に7歳の息子がいても不思議では無いですよ」




『私は18で産んだ超若ママになるけどねぇ




報酬さえ貰えれば何でもいいよ




さぁ、お母さんと手を繋ぎましょうね』




「う、うん」




人格の変わりように少し引きつった笑みを浮かべたコナン君




何故こんな急におしとやかモードに入ったのかと思えば入口には調査対象が女性と腕を組んで立っていた




「僕達も入園しようか」




『そうね




お父さんとお母さんの手を離しちゃダメよ』




「はぁい！」




＿猫かぶり擬似家族＿入園＿＿＿＿

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