何でも屋。【名探偵コナン】 (ページ19)

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１９：痛いページ19

常盤side

『あ〜痛い痛い痛い

私、痛いのは嫌いなのに』

軽く手首を捻っただけと言ったものの

実は腫れるくらい変な捻り方をしてしまった

『いつもならあんなミスしないのになぁ

……徹夜のせいか』

ビショビショなのも気持ち悪いが

何徹したか分からないほど徹夜をしていたため

風呂に行く元気もない

そのまま玄関に倒れ込む

あーもうこのまま寝たい

でも冷たい気持ち悪い

数分そのままでやっぱりこのままはまずいと思い

のっそりと立ち上がると同時に扉がドンドンと叩かれる

外からは降谷零の声がしてくる

仕方なく鍵を開けて顔を出す

『何か用かい？』

｢まだビショビショのままじゃないか

今まで何してたんだ｣

『そんなに時間経ってないよ』

｢飼い主にあの猫を送り届けてここに戻ってくるまで

1時間は経ってるぞ｣

『……え〜うそ』

あの少し倒れ込んでいた間に1時間経っていたというのは流石に驚いた

『数分しか経ってないかと思ってたよ』

｢何徹目だ？｣

『分からないくらい……かな

私が徹夜してたなんてよくわかったね』

｢顔を見れば分かるさ

どうせ食事もろくにとってないんだろう

買ってきたから少しは何か食べろ｣

ずいっとまぁまぁの大きさのビニール袋を差し出される

『あー……ありがとう

扉の前に置いておいてよ

後で中に入れるさ』

｢……もしかして手首を捻ったって言ってたけど

結構酷いんじゃないか｣

『そんなことないよ』

なんとなく面倒くさそうな空気を感じ取り

半ば無理矢理扉を閉めようとすると

ガッと腕が伸びてきて手を掴まれた

よりによって捻った方を

『いっっっっった！！！！』

男の力には勝てない

そのまま扉は全開になり光に照らされたことによって

腫れ上がった部分がよく見える

『うわぁグ＿ロいね』

｢どこが軽く捻ったんだ！

手当するから入るぞ｣

『大丈夫だよ…』

家主の許可もなくズカズカと中に入っていってしまった