何でも屋。【名探偵コナン】 (ページ15)

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１５：バスジャックページ15

Noside

「いやぁ有難うねぇ

若い人が集まらないもんだから……」

『いえいえ

お役に立てて良かったですよ』

町の清掃活動だったが殆どが高齢者ばかりで

予定より大幅に長引いてしまった

その分報酬は上乗せしてくれたから良いのだが

ボランティアという名で活動しているのに人が集まらなくて金まで払って何でも屋を呼ぶなんて世も末だなと思う

終わったのは1時間すぎた18時で公園のベンチに座ってそのまま一服する

「常盤さんって煙草吸うんだ」

『神出鬼没だね、君』

「子供がいる横で吸ってもいいの？」

『気になるなら君が何処か行きなよ

それより私に何か用かい？』

常盤の前にはいつの間に来たのかコナンがスケボー片手に立っていた

「一昨日、何してた？」

『最後にポアロで会ってから今日までずっと仕事だよ

一昨日も仕事』

「……その日の仕事ってバスに関係してる？」

『さぁ、どうだろうね』

「ちゃんと答えてよ

一昨日バスジャックされたってニュース

1時間程で解放されてそこまで大事にはならなかったけど

バスジャック犯を捕まえたのって常盤さんだよね？」

『根拠は』

「クラスメイトが偶然そのバスに乗ってたんだ

白い髪のお姉さんが犯人を捕まえてくれたんだって言ってたよ」

コナンが言い終わったところでふぅっと煙草の煙をコナンに向かって吐いた

ゲホゲホとむせるコナンをよそに煙草を携帯灰皿にぐりぐりと押さえつけた

『受動喫煙をさせてしまったお詫びに答えてあげよう

確かに捕まえたのは私だ

私も偶然そのバスに乗り合わせていて近くに座ってたご婦人に

「私は何でも屋だ

依頼さえしてくれれば犯人を捕まえよう」

って言ったらすぐに依頼してくれてね

まぁ君にバレた時点で警察にもバレて

お話伺わせてください〜

って警察署に呼ばれるんだろうけど』

「言わないよ

だってバレたくないんでしょ？

悪いことは何もしてないのに何で？」

『大人の事情

意外と優しいんだね、コナン君』

「常盤さんこそ

今日はお金要求してこないんだね」

『受動喫煙させてしまったお詫びって言っただろう』

「本当はバスジャックのこと知ってたんじゃない？」

『なんのことかな

私はこれからもう一仕事あるからコナン君も早く帰るんだよ』