何でも屋。【名探偵コナン】 (ページ12)

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１２：勘違いページ12

「ちょっと、園子やめなよ

安室さん困ってるじゃない！」

「でも蘭だって気になるって言ってたじゃないの！」

「言ったけど〜……」

「そんなことよりアフタヌーンティーはどうだったんですか？」

話を変えようとアフタヌーンティーのことを聞くと

園子さんと蘭さんはスイーツについての話に花を咲かせた

カランカラン＿＿＿＿

「いらっしゃいませ……」

「あ！おねーさん！」

入店のベルがなって目を向けるとそこには常盤が立っていた

以前と違うところと言えば真っ黒な格好ではなく

Tシャツにジーンズとラフな格好であるというところくらい

『やぁ』

「常盤さん！？」

「コナン君、おねーさんのこと知ってるの？」

「綺麗な方ですね〜」

「またコナンばっか抜け駆けしてずりぃぞ！！」

聞いた話だと花屋で偶然あゆみちゃんと出会って

ここに来るように言われていたらしい

常盤は少ししたら直ぐに帰るからと子供たちの席に座った

「常盤さんとどこで知り合ったんだ？」

僕も気になっていたことをコナンくんが聞くとあゆみちゃんはこちらを指さした

「日曜日にねー

安室さんの車におねーさんが一緒に乗ってるの見かけたんだ！」

日曜日という言葉に反応して園子さんはすぐさま常盤の顔を覗き込んだ

「＿あーっ！！！！

髪色は違うけど駅であった女の人よ！！

蘭、この人よね！？」

「あ、本当だ

髪染めたんですか？」

「髪色なんてどうでもいいの、安室さんとの関係が聞きたいのよ私は！」

『不倫調査の手伝いをしていただけだよ

そうだよね？』

思ったよりもあっさりと言う常盤に驚きつつも肯定すると園子さんはガッカリしたようにカウンター席に戻ってきた

『ちなみにこの間の黒髪はウィッグ

思っていた関係じゃなくて申し訳ないよ』

「いえ、私達が勝手に勘違いしただけなので！」

軽く雑談をすると常盤は「そろそろ用事があるから」と帰って行った

まぁ雑談と言っても常盤はほぼ聞いていただけだが

「ほんとーに何も無いの？

隠してるけど実は恋人……とか！」

「園子さんが期待しているようなことは何も」

園子さんがカウンターに突っ伏したのは言うまでもない