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体育館に着いて皆で飯を食べ始めたときに軽い話題としてさっき人にぶつかったことを話すと意外にもすぐに相手を特定することができた。
どうやら北山先輩というらしい。
俺よりも小さくて童顔だが一学年上であるらしい、マジか。
「藤ヶ谷大丈夫だったのかよ？」
「は？何が？」
怪我ないかってこと？
「お前知らねぇの？結構有名だぜ？北山先輩が可愛い顔してっけど不良ってこと。」
本日二度目ですが、マジか。
あれ？でも、
「別に普通に優しかったぞ…？」
「マジ？機嫌良かったのかもな、お前ラッキーじゃん。」
「ほんとに！目が合っただけでキレられたとか聞いたことあるし！」
流石にそれはねーだろとか部活仲間が喋っていくのに俺も乗っかっていく。
ちょっと不思議な気持ちを抱きながら。
まあでも、もう関わらないだろうしいっか。
そう思っていたんだけど、
「あっ昨日ぶつかったイケメン君じゃん！やっぱよこーさんの友達だよなー！あたってた！」
次の日すぐに関わりました。
渉の教室に行ったら北山先輩もいたのだ。
ついでになぜキレられなかったのかも判明。
俺が渉の友達だったかららしい。
渉は一つ年上だけど家が近所だから小さい頃からずっと仲が良い所謂幼馴染みだ。
ここ入学したのは渉がいたからっていうのもちょっとある。
北山先輩と渉は一年生の時に仲良くなったらしい、きっかけは聞けなかったけど。
どうやら北山先輩は俺と渉が話しているところを見たことがありそれを覚えていて、友達の友達だからと優しかったらしい。
渉の友達じゃなかったらキレとったんかい。
まあ別にキレられると困ったからいいんだけど。
とりあえず自己紹介をした結果俺は藤ヶ谷、北山先輩は本人が呼び捨てでいいというので北山とお互いを呼ぶことになった。
渉が一年生のときも詩を書く課題があったのか、どんなことを書いたのか聞きに来たのに聞きそびれてしまった。
話している最中、相変わらずニコニコしていた北山のことを可愛いなんて思ってないからな。
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作者名：ひすい | 作成日時：2018年9月26日 18時
