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いいタイミングでアイスコーヒーが運ばれてくる。
喉に通る冷たいコーヒーが私の心臓を少し落ち着かせる。
ひっそりマクさんの顔を見れば、バチリと音が合うほどに目が合ってしまった。
『…美味しいですね。』
至って冷静にそう笑ってみせれば、彼も美味しいです。とフワリと笑う。
｢Aさん、おいくつですか？｣
『99年生まれです。今大学四年生です。』
彼はパァと顔を明るくさせて、
｢同い年ですね！僕も99年生まれです！｣
すごく嬉しそうに笑う。
コロコロ変わる表情がとても可愛らしくてまたそんなマクさんを見て私の頬は緩んでしまう。
『じゃあ、Aさん、じゃなくてAでいいよ？』
ちょっとイタズラに笑ってみたら、彼は目を大きく開いてパチパチと瞬きをした。
口もポカリと開けて、耳も少しずつ赤くなっていくのが分かった。
｢Aちゃん、にするよ…。｣
アイスコーヒーに目を向けて小さくそう言った彼の耳はもう真っ赤だった。
『分かったよ、マクくん。』
私の言葉にまたバッと顔を上げて目を大きくあけるから思わずプッと吹き出してしまう。
『マクくんって面白いね。』
｢いや、……Aちゃん、なんかズルい人なんだね、｣
からかわれたのが悔しいのか恥ずかしいのか、また分かりやすく拗ねたような顔をする。
コロコロ変わる彼の表情がすごく可愛くて、可愛くて。
でもアイスコーヒーを飲む度に動く喉仏や、冷たいグラスを掴む手は大きくてゴツゴツしてて。
マクくんも相当ずるいけどな、と心の中で呟く。
｢Aちゃん、大学生なの？｣
『そうだよ〜。
経済学部なの。』
おぉ、と反応した言葉はカナダを思い起こすような発音の良さに少しビックリする。
『マクくんは、学生？』
そう言うと、少し彼の顔が歪んだのが分かった。
何故だかはもちろん分からない。
｢いや、仕事してるよ！
えっーーと、｣
｢……美容師、してる！｣
『美容師？なんだか意外かも！
すごいね、もう手に職持ってるんだね。』
まだ学生の私と、もう社会に出て仕事をしている彼。
尊敬の意を込めて彼を見て頷けば、アハハと笑った。
あの日バス停で泣いていた私から無理やりチーズケーキを受け取ってくれて、折り畳み傘を貸してくれた彼は、私の思っている何倍もいい人だった。
彼についてもっと知りたいな、なんて変な欲が湧いてくる。
もうアイスコーヒーは、汗をかいて氷が解けていた。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
